夏バテ対策、なにしてる?暑さに負けない予防・解消方法を3,000名に調査

夏バテ対策、なにしてる?暑さに負けない予防・解消方法を3,000名に調査

最近は毎年のように「平年より暑い夏になる」と報道されることが多いですよね。また、今年の夏季休暇こそ外でのレジャーを楽しむ計画を立てている人もいるのではないでしょうか?そこで不安なのが、夏バテ。ネット上にはたくさんの対策方法が溢れていますが、実際に効果がある方法はどれなのか、本当に解消されるのか、気になる方も多いと思います。

今回は、全国の男女3,015名を対象に、今まで経験してきたことのある夏バテの症状から予防方法、実際に夏バテになってしまった時の対処方法について調査しました。近頃の猛暑で夏バテ気味な方や、どのように夏バテ対策すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

夏バテってどんな症状?要因は?

そもそも「夏バテ」とはいったいどのようなものなのか、なんとなくはわかっていても、具体的な症状や要因を知らない方もいるのではないでしょうか。

そこでまずは、夏バテの代表的な症状と要因、危険性について見てみましょう。

▼夏バテとは

夏季の高温多湿にうまく対応できずに生じる、身体の不調全般

▼代表的な症状
  • 食欲低下
  • 倦怠感
  • 疲れやすい
  • めまい
  • 動悸

夏バテの主な要因としては、一般に、外気温と室内温度の差や自律神経の乱れ、睡眠不足、水分不足、栄養バランスの乱れが挙げられます。これらの要因は個々で成り立っているわけではなく、影響を及ぼしあっています。

例えば、外気温と室内温度の差によって自律神経が乱れたとします。自律神経が乱れると、夜に寝付けなくなったり、食欲が落ちて栄養バランスが乱れる可能性があります。

何か一つの要因をきっかけに複数の不調が生じたり、症状が悪化・合併することで生活に影響を及ぼしたりするのが、夏バテなのです。

夏バテを放置しておくと、持病の悪化や衰弱、体調不良の重症化、後遺症が残る可能性もあります。特に高齢者の方は、水分不足によって血中濃度が上昇し、血管が詰まりやすくなることで脳梗塞や心筋梗塞になる恐れもありますので、より注意が必要です。

夏バテの経験はある?

夏バテの経験はある?

実際に夏バテの経験はどの程度あるのでしょうか。

全国の15~69歳の男女3,015名に調査したところ、全体の28.2%が「ほとんど毎年」と回答しました。「数年に1度程度」「10年に1度程度」と回答した人は合わせて27.3%で、「夏バテになったことがない」と回答した人は24.9%、「わからない」人が19.6%という結果になりました。半数以上が、一度は夏バテを経験しているようですね。

「疲労感」「疲れやすい」「倦怠感」「食欲不振」症状が代表的

「疲労感」「疲れやすい」「倦怠感」「食欲不振」症状が代表的

夏バテになったことがある人を対象に、どのような症状があるか質問してみました。
「疲労感」「疲れやすい」と回答した人はそれぞれ全体の54.1%、52.5%と半分以上の人が経験している症状でした。
次に多いのが、「倦怠感」「食欲不振」でそれぞれ全体の43.8%、35.0%という結果になりました。夏バテの症状は多種多様ですが、「疲労感」や「疲れやすさ」、「倦怠感」「食欲不振」は多くの人が経験していることが分かります。

自分に当てはまる自覚症状は?

自分に当てはまる自覚症状は?

夏バテを経験したことがある人を対象に、特に自分に当てはまる夏バテの症状を選択してもらい、年齢別にまとめてみました。

どの年代でも「疲労感」「倦怠感」「疲れやすい」と感じている人が多いようです。また、「食欲不振」「頭痛」「無気力」「吐き気」は、若い世代ほど自覚症状が多い傾向にあることもわかりました。

隠れ夏バテの人もいるかも?

隠れ夏バテの人もいるかも?

また、「夏バテになったことがない」「わからない」と回答した人を対象に7月から9月の夏季にかけて感じた体の不調や変化についても質問してみました。

こちらも上記の質問と同じように「疲れやすい」が22.2%、「だるさを感じる」が19.7%という結果になりました。多くの人が経験している夏バテの症状を、夏バテの自覚がない人たちも経験していることから、実は夏バテである「隠れ夏バテ」の人も一定数いると考えられます。

【こんな人は要注意】夏バテになりやすい人の特徴

【こんな人は要注意】夏バテになりやすい人の特徴

夏バテの経験や症状は人それぞれですが、夏バテになりやすい人となりにくい人の間にはどのような違いがあるのでしょうか?夏の生活習慣について、夏バテの頻度ごとに質問してみました。

夏バテをほとんど毎年経験している人は、夏バテになったことのない人と比べると、上記の望ましくない生活習慣において、割合が高いことがわかりました。「ストレスを感じることが多い」「休憩が十分にとれていない」「気温に合わせて衣類を選ぶのが苦手」「高温多湿な環境での作業が多い」の4項目は、倍以上の人が当てはまると回答しています。

休みを適度にとったり、体温調節を丁寧に行うことで、夏バテ発症の可能性を減らせるのではないでしょうか。日ごろのストレスも溜め込まず、心身ともに健康を心がけることが夏バテ解消の一歩になりそうです。

夏バテ対策をしたことある人は3割

夏バテ対策をしたことある人は3割

先ほど「半数以上の人が夏バテを経験している」という結果が出ましたが、夏バテ対策の実態はどうなっているのでしょうか?実際に、どれだけの人が夏バテ対策を実施しているのか調査しました。

実際に夏バテ対策をしたことがある人は、全体の3割にとどまりました。夏バテを経験したことがある人が全体の5割にもかかわらず対策をしている人はそれより少ない結果となりました。

本章では、食事・運動・睡眠の3つのシーン別に、夏バテ防止に役立つ対策方法TOP5を紹介します。

夏バテ予防の食事法

夏バテ予防の食事法

「夏バテになったことがない」かつ「夏バテ対策をしている」と回答した人に、食に関する夏バテ予防について聞いてみました。

「こまめに水を飲む」と回答した人が78.1%と最も多く、次に「バランスの良い食事を心がける」「適度に塩分をとる」が続き、それぞれ51.0%、42.7%という結果となりました。

夏バテになったことがない人たちは、水分補給とあわせて、食事のバランスにも気を遣っていることがわかります。

運動時に効果的な夏バテ対策

運動時に効果的な夏バテ対策

次に、運動時の夏バテ予防について聞いてみました。

「通気性の良い服を着る」対策を取った人が最も多く、42.7%という結果になりました。
次に多いのが、「自身の体調をしっかり観察する」「日焼け止めを使用する」「積極的にスポーツドリンクなどで水分補給をする」で、それぞれ33.3%、32.3%、31.3%という結果になりました。

適度な運動が重要とはいえ、酷暑のなか動き続けるとかえって体調を崩してしまうこともあるでしょう。服装や日焼け止め、スポーツドリンクなどのアイテムを活用し、自身の体調管理を行うことが、夏バテ予防に効果がありそうです。

良い睡眠で夏バテを回避

良い睡眠で夏バテを回避

最後に、睡眠に関する夏バテ予防について聞いてみました。

最も多かったのが「涼しい温度や風通しの良い環境を作る」で57.3%、続いて「睡眠前にリラックスする」「就寝時間を決める」が31.3%、30.2%という結果となりました。

寝冷えを避けて、なるべく冷房を使いたくないと考える方もいるかもしれません。しかし、寝苦しさを感じてしまいしっかり休めないと、心身の不調を招くでしょう。寝室の環境を整え、規則正しく生活するようにしましょう。

まとめ

夏バテ

今回は、2023年最新の夏バテの現状と対策方法についての動向を、全国15~69歳の男女3,015名に調査しました。

夏バテになったことがある人は全体の約55.5%でした。夏バテの症状としては、「疲労感」(54.1%)「疲れやすい」(52.5%)「倦怠感」(43.8%)「食欲不振」(35.0%)といった症状を経験している人が多く、その原因としては疲れやすさ、疲労感、胃腸の不良が多く挙げられました。また、夏バテを「経験したことがない」(24.9%)「わからない」(19.6%)と回答した人の中でも、夏バテと同じような症状を抱えている、いわゆる「隠れ夏バテ」の人もいるようです。

また、夏バテ対策をしたことがあると回答した人は全体の3割でした。夏バテになったことがないと回答した人の夏バテ対策としては、「こまめに水を飲む」(78.1%)「バランスのよい食事を心がける」(51.0%)「適度に塩分を取る」(42.7%)といった食に関する対策や「通気性の良い服を着る」(42.7%)「自身の体調をしっかり観察する」(33.3%)といった運動時の対策、「涼しい温度や風通しの良い環境を作る」(57.3%)「睡眠前にリラックスする」(31.3%)「就寝時間を決める」(30.2%)といった睡眠に関する対策まで、さまざまな対策が行われていました。

今現在夏バテの方や、これから夏バテ対策をしようと考えている方は、ぜひ本記事を夏バテ対策の参考にしてみてください。しっかり夏バテ対策をして、健康で楽しい夏を過ごしましょう。

▼夏バテ予防のチェックリスト
  1. こまめな水分補給
  2. 栄養バランスのよい食事
  3. 適度な塩分摂取
  4. 通気性の良い衣服の着用
  5. 自分自身の体調観察
  6. 過ごしやすい環境づくり
  7. 睡眠前にリラックス
  8. 就寝時間を一定に 

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2023年7月7日(金)~2023年7月10日(月)
有効回答:
3,015サンプル
調査対象:
全国15~69歳男女

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