万博、実際どうだった?来場者859人が語る「想像以上だったモノ」

万博、実際どうだった?来場者859人が語る「想像以上だったモノ」

「万博って、実際どうなの?」SNSやニュースで名前はよく聞くけれど、「本当に楽しめるの?」「人が多そうで大変そう…」と、
EXPO 2025 大阪・関西万博(以降万博)にまだ足を運んでいない方の中には、そう感じている人も少なくないはずです。

一方で最近は、「あの展示、予想よりずっとよかった」「思ったより快適だった」など、
実際に訪れた人の前向きな感想もじわじわと増えてきています。

そこで今回、万博を訪れた859人の来場者にアンケートを実施し、

・どの展示が印象に残ったのか
・現地の暑さや予約の取り方はどうだったのか
・リピーターはどれくらいいるのか

といったリアルな実態を調べました。

なお、記事内の分析には生成AI「ChatGPT-4o」の力も借り、データの裏側にある“本音”を掘り下げていきます。

この記事では「行こうか迷っている人」が気になるポイントを、来場者の口コミやアンケートの結果とともにわかりやすくお伝えしていきます。

859人のリアルが語る「想像以上だった展示」とは?

想像以上だった展示

上位7ヶ所のパビリオンに注目したところ、来場者に「想像以上だったパビリオン」を尋ねた結果、最も高い評価を得たのはイタリアパビリオンでした。
息をのむような美しい空間演出で、まるで海外の美術館を訪れたような印象を受けたという声が多く寄せられています。

  • 人気があると聞いて、取りあえず最初に見た館。
    芸術とテクノロジーを合わせて幻想的な世界感を感じた。劇場や庭園もあり、ちょっとしたイタリア旅行に行った気持ちになれた。(京都府・男性)
  • カラヴァッジオ(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ)のキリストの埋葬やダビンチの原画が日本で見ることが出来たので良かった。(兵庫県・女性)
次いでアメリカパビリオンが2位にランクイン。
規模の大きさや先端技術の展示などが注目され、体験型のコンテンツが来場者の記憶に残っているようです。
  • NASAのロケットの打ち上げシーンが凄くリアルで感動した。(大阪府・男性)
  • 宇宙体験で本物のようなスケールの大きさを感じた。(徳島県・男性)
3位のフランスパビリオンは、芸術性とインタラクティブ性のバランスが評価されています。
光と映像の演出による空間体験が、「想像以上だった」とする声が多数ありました。
  • パビリオン自体広く、展示もプロジェクションマッピングから室内全体を使った展示まで幅広かった(兵庫県・女性)
  • 壁に張り巡らされたディオールのアパレルの展示が一つの世界をつくっていた(大阪府・男性)
日本パビリオンは、独自の世界観や映像技術の活用が印象的という声が見られました。
ストーリー性のある演出や、サステナブルなテーマも関心を集めたようです。
  • インスタレーションを感じるような中の構造・展示の仕方、説明(ビジュアルと説明文章ともに)の分かりやすさが魅力的。
    子供でも一緒に来た大人が一言説明を付け加えるだけで、きっと納得出来るような分かりやすさ。各パビリオンの中で1番、内容が分かりやすく、展示や見せ方のクオリティも高かったと思う。(大阪府・女性)
  • 南極観測隊が発見した火星の石に秘められた千万年前の物語が印象的だった。(京都府・男性)
また、4Dシアターや巨大ガンダム演出で知られる株式会社バンダイナムコホールディングスが運営するGUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONもランクイン。
キャラクターコンテンツの中でも突出した人気を見せました。
  • ガンダムパビリオンは映像視覚効果が最もあり、最近のテーマパークに負けないレベルの出来だった。(大阪府・男性)
  • 漫画の世界観がそのままで感動した。(大阪府・女性)
「いのち、ありがとう」をコンセプトにした民間パビリオンPASONA NATUREVERSEでは、最先端の科学に注目が集まっています。
  • 実物のアンモナイトの建築デザインやIPS細胞で出来た心筋シートが動くシーンを見れて未来に希望を感じた(北海道・男性)
  • ブラックジャックとアトムによる命についての様々な演出が飽きさせません。最高でした。(大阪府・女性)

今回の調査結果を見ると、話題性だけでなく「体験して初めて良さがわかる展示」が多く含まれており、来場前の期待を超える発見があったことがうかがえます。

また、今回の万博では158の国と地域が参加し、多くのパビリオンが配置されています。行きたいパビリオンに迷ったら、下調べの段階でAIに頼ってみてもいいかもしれません。例えば、「映画が好きな25歳男性」というプロフィールを入力すると、AIがおすすめパビリオンをピックアップしてくれます。

AIに質問

私にピッタリのパビリオンを見つけてください。
年齢:25才
性別:男性
職業:営業
趣味:映画鑑賞

AIの回答

25歳の男性営業職、趣味が映画鑑賞ということから、映像演出・テクノロジー・ストーリー性のあるパビリオンをご紹介します。

1.三菱未来館「JOURNEY TO LIFE」
深海から宇宙、火星へと進む壮大なストーリーを、9m大スクリーンと映像で体験できます。映画的な没入感が魅力。

2. NTT「Parallel Travel」
Perfumeとの3D遠隔パフォーマンス、コミュニケーション進化やVRスキャン体験。最新技術に触れつつ楽しめる内容です。

3. Signature Pavilion「null²」(落合陽一プロデュース)
デジタルヒューマンや仮想埋葬、AIアバター対話など、未来的体験を通して自己と対話できる展示。映画的な未来SF世界のような演出です。


このように自分用にカスタマイズされたおすすめを表示してくれました。
パビリオンや万博の楽しみ方に迷ったら、ぜひ活用してみてください。

「行く前は不安だったけど…」来場者が教えるリアルな攻略法

行く前に調べておいて「よかった」と思うことは?

行く前に調べておいて「よかった」と思うこと

グラフは上位5位までを紹介しています。(複数回答)
最も多かったのは「会場マップや移動ルートを把握していた(41.4%)」という回答でした。

次いで「優先して行くパビリオンを決めていた(33.2%)」、「トイレ・休憩所の位置を確認していた(14.0%)」など、 現地でのスムーズな移動や行動計画に関する準備が上位を占めています。

一方、「特になし」と回答した人も32.2%おり、万博ならではの「とりあえず行ってから考える」という楽しみ方をしている来場者も一定数いるようです。

万博の猛暑を乗り切る!万博に持っていくべき3種の神器は?

万博に持って行ってよかったと思うもの

万博に持って行ってよかったと思うもの

グラフは上位7位までを紹介しています。(複数回答)

最多は「飲み物・水筒(67.6%)」、次いで「歩きやすい靴(55.4%)」、「日傘・帽子(51.7%)」と、熱中症や疲労対策のアイテムが上位を占めました。

また、混雑により思った時間に食事が取れない場合を想定して「おやつ・軽食(39.0%)」が4位となっています。なお予約やマップの参照などでスマホを利用する機会も多いため「モバイルバッテリー(29.9%)」が挙がりました。モバイルバッテリーは待ち時間の暇つぶし対策としても需要がありそうです。

食べて楽しむ万博!来場者おすすめのグルメ体験

会場内での食事について、体験談を尋ねたところ、たくさんの“万博グルメ”が挙げられました。

特に多かったのは、各国パビリオン周辺で提供されている料理や、会場中央のフードコートエリアでの食事です。

ジャンルはラーメンやカレー、パスタ、スイーツ、軽食まで幅広く、「食を通じて異文化に触れる楽しさ」が随所に見られました。

  • 東南ヨーロッパ、バルカン半島に位置するセルビア館のレストランで、塩気のあるヨーグルトの下にトマトとアボカドの入っているフードを注文。 思いがけず塩味のヨーグルトが美味しかった。 目から鱗。(滋賀県・女性)
  • アフリカンダイニングホールPANAF 食べたのが20時すぎだったので空いていた。ドリンク付きで3,900円のクスクスを注文。アフリカ料理はなかなか日本では食べれないし、お腹がいっぱいになり満足。(大阪府・女性)

一方で、価格に対するコメントも目立ちました。
「テーマパーク価格だが妥当」「味の満足感で納得」という意見がある一方、値段や混雑の問題で、持ち込みやコンビニで調達して大屋根リングで食べた。という「食の体験」を割り切って万博を楽しんだという声もありました。

また、混雑度については、

・開園直後は空いていた
・テイクアウト形式の料理は回転が早い

など、時間帯と選び方で快適さに差が出るという実情も見えてきました。

万博グルメは、単なる“お腹を満たす”以上に、展示と同じくらい文化の差を楽しみにしていた来場者も少なくありません。
訪問計画を立てる際には、気になる料理の場所やピーク時間をチェックしておくと、より満足度の高い体験につながりそうです。

万博、1回じゃ足りない?来場者からのメッセージ

万博の来場回数

万博の来場回数

開催前は情報の露出が少なかったこともあり、万博の開催にやや消極的な意見もありましたが、万博に訪れた人の3人に1人が2回以上万博を訪れるリピーターになっているということが分かりました。この結果について少し詳しくAI に分析してもらいましょう。

AIに質問

愛・地球博への来場回数と大阪万博の来場回数について比較、大阪万博のリピート率について客観的に分析してください

AIの回答

以下は、「愛・地球博(2005年)」と「大阪・関西万博(2025年)来場者アンケート」の来場回数比較と、大阪万博のリピート率の客観的な分析です。

愛・地球博(2005年):1回のみ 約60.9% 2回以上約39.1%(推定)
大阪万博:1回のみ 68.0%  2回以上 32.0%

大阪万博のリピート率:健闘している数値 イベント開催中の環境的制約(猛暑、混雑、交通事情)を考慮すれば、これは一定の再来訪意欲があったことを示す良好な水準です。

愛・地球博は、地元住民の来場機会が多かったほか、半年間という長期開催、地球環境・未来志向への関心の高まりが追い風となり、40%近いリピーター率を実現。

一方、大阪万博はまだ開催期間中(または中盤)であり、今後の来場動向に応じて(たとえば秋の連休や涼しい時期など)リピーターが増える可能性もあります。

このようにリピート率からみる万博の評判としては、まずまずと言ってよいのではないでしょうか。

万博に実際に足を運んだ人たちに、
「これから行く人に伝えたいことはありますか?」と自由に聞いたところ、
来場前に知っておくと役立つアドバイスや気づきが多く寄せられました。

特に目立ったのは、予約・暑さ・楽しみ方の3つに関する内容です。
この章では、それぞれのテーマごとに、来場者のリアルな声を紹介していきます。

事前の「パビリオン予約」がカギを握る

  • 二か月前予約は絶対に活用すべきです。人気パビリオンは行列を覚悟しても並ぶことさえできません。
    事前予約しておかないと、見たいパビリオンは見ることができないと考えておいた方がいいです。(大阪府・男性)

チケット購入から当日入場するまでのステップはこちら

暑さ対策はやりすぎくらいがちょうどいい

  • 暑さ対策はしっかりとしましょう。 帽子だけじゃなくて日傘があると体全体が直射日光から守られて少し楽です。
    ハンディファンも大活躍しました。 ペットボトルを保冷できるステンレスケースがあると、いつでも冷たい飲み物で体の内側から冷やせるので快適でした。(茨城県・女性)

“楽しみ方”は人それぞれ。欲張らないのがコツ

  • 全部見ようと思わず、興味のあるパビリオン一択でもいいので行くべき(大阪府・女性)

事前の情報収集や暑さ対策、予約の仕方ひとつで、万博の体験は大きく変わります。
行った人のリアルな声を参考に、自分なりの“楽しみ方”を見つけてみてください。

まとめ

859人の声を集めた今回の調査では、「期待以上だった展示」「また行きたいと思える体験」など、多くの前向きな意見が寄せられました。

そして何より注目すべきは、約3割が2回以上訪問しているというリピート率です。
猛暑や混雑といった課題がある中で、“もう一度行きたい”と思わせるだけの魅力が存在していたことが伝わってきました。

情報収集、予約、暑さ対策、そして“楽しみ方”のヒントまで、すべて実際の来場者からのメッセージです。

まだ行っていない方にとって、この記事が「行ってみようかな」と思うきっかけになれば幸いです。
想像以上の体験が、あなたを待っているかもしれません。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2025年7月22日(火)~2025年7月23日(水)
有効回答:
859サンプル
調査対象:
全国15~99歳男女 大阪・関西万博来場者

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