現役学生の稼ぎ方はこれ!時代で比較する学生×お金の実態調査
全国の学生と過去に高等学校以上の学生経験のある30代~40代を対象に、お金の稼ぎ方やお小遣い事情を調査しました。
この調査の学生とは、高専を含む高等学校、4年制大学、専門学校、大学院または教育研究機関いずれかに在籍している人を指します。
お金の稼ぎ方や自由に使える金額は、ライフスタイルや年齢によって様々です。
今回の調査では、学生に人気の稼ぎ方のメリットやデメリット、選んだ理由などにも焦点を当てながら、お金の稼ぎ方やお小遣い事情の実態について見ていきます。
Q1.お金足りてる?学生の満足度
現役学生と、社会人を対象に「学生時代の日常生活における金銭的な満足度」を質問しました。
学生で金銭的に「満足している」「ある程度満足している」人の合計は38.7%となりました。また、「あまり満足していない」「満足していない」人の合計は41.3%となりました。
一方社会人は学生時代金銭的に「満足していた」「ある程度満足していた」人の合計は50.8%となり、約半数の人が金銭的に満足していたことが分かりました。また、「あまり満足していなかった」「満足していなかった」人の合計は27.4%でした。
この結果から、昔の学生より今の学生の方が金銭的な満足度が低くなっていることが分かります。
Q2.なぜお金が足りない?
学生は、なぜお金が足りないと考えているのでしょうか。
調査では「貯金ができない」が63.5%と1位となりました。
続いて2位が「遊ぶお金が足りない」、3位が「交通費が高い」という結果となりました。
一方、固定費や生活費については上位3位と差がついており、生活に関わるお金というよりは、将来のための貯金や今を楽しむための余力の無さが、お金に対する満足感を下げている要因といえるでしょう。
Q3.何にお金をかけたくない?
学生は日常生活でどのようなことにお金を使いたくないと考えているのでしょうか。
現役学生を対象に、日常生活で負担だと考える出費について調査したところ、美容・理容代が31.1%と1位でした。
ファッションや美容グッズなどおしゃれを楽しみたい一方、こだわるほど出費のかさむ美容・理容代にどこまで費用をかけるかは学生の大きな悩みとなっているようです。
次いで、光熱費や固定費、交通費など、日常生活を送る上で必要となる支出が負担だと感じている人が多いようです。
Q4.毎月自由に使えるお金はいくら?
高校生は約8割が10,000円以下
高校生は毎月いくらのお金を自由に使えるのでしょうか。
自由に使えるお金が「5,000円~10,000円」の高校生は全体の31.2%で1位となりました。
2位は「3,000円~5,000円」、3位は「3,000円未満」という結果でした。全体の約8割の高校生は10,000円以下のお金でやりくりをしているようです。
大学生は個人差が大きい
大学生に「毎月いくらのお金が使える?」と質問したところ、一番多かったのは「10,000円~20,000円」で全体の25.3%を占めていました。
他の金額も広く分布しており、中には毎月50,000円以上のお金を自由に使っている人もいるようです。
Q5.お小遣いをもらっていますか?
高校生は61%の人がお小遣いをもらっている
高校生に「お小遣いをもらっているか」について質問したところ、約6割の高校生がお小遣いをもらっているようでした。
お小遣いをもらっている高校生の中では、「3,000円~5,000円」のお小遣いをもらっている高校生が一番多い結果となりました。
次いで「5,000円~10,000円」のお小遣いをもらっている高校生が2番目に多いようです。
高校生でもできるお小遣い稼ぎの方法を知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
高校生でもできるお小遣い稼ぎ | おすすめの方法から注意点まで解説
大学生は仕送りに頼らず、自分で稼いでいる人も多い
大学生に「お小遣いをもらっているか」について質問したところ、約6割の大学生がお小遣いをもらっていないことが分かりました。
大学生がもらっているお小遣いの金額は「5,000円~10,000円」が1位でした。
2番目に多いのは「10,000円~20,000円」でした。
Pick Up大学生は平均39,776円稼いでる
大学生を対象に、稼いでいる平均金額を質問したところ、大学生が稼いでいる平均金額は、39,776円という結果になりました。
また、稼いでいないと回答したのは全体の約24.1%で、4人中3人が何かしらの方法で収入を得ているようです。
大学生が毎月稼いでいる金額で1番多いのは「10,000円未満」で16.3%でした。
居酒屋やコンビニにシフトで入るといったようなポピュラーなバイトの他にも、学業のスキマにちょっとした収入を得ている人も多いようです。
他の価格帯もバランスよく分布しています。中には100,000円以上稼いでいる社会人顔負けの勤労学生が3.6%程もいました。
1日1~3時間程度の時間で、単発で稼ぐ方法として「座談会に参加する」という方法があります。1回のみの参加で稼げるため、忙しい大学生でも効率的にお金を稼ぐことができます。
詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
Q6.やっている副業・アルバイトはなに?
アンケートモニターや、飲食店が人気
今回の調査は、アンケートサイト上で実施しました。
学生を対象に現在やっている副業・アルバイトについて複数回答で質問したところ、1番人気は「アンケートモニター」という結果になりました。アンケートモニターは全体の53.9%の人が実施しているようです。
また、2番目に人気の副業・アルバイトは「飲食店」で17.7%、3番目の人気は「物販・サービス」という結果になりました。物流・サービス部門の割合の多さについては、自分の都合に合わせて働ける食品宅配サービスが発達したことが影響している可能性があります。
今回の調査で人気だった「アンケートモニター」に参加してみたい、どんなアンケートがあるか気になった、という方はこちらから登録してみてください。
珍しい単発バイトや副業もある
今回の調査では一般的なバイトの他に面白い稼ぎ方をしている人もいました。
単発バイトとしてイベントスタッフや、巫女バイト、試験監督などで稼いでいる人がいるようです。学業や部活、サークルなどで働ける時間や時期が限られている人にとって単発バイトは働きやすいかもしれません。
また、他にも自宅でできる副業として、作品を制作してネットで販売したり、TikTokやYouTubeでの配信、ブログ経営やアフィリエイト、在宅の採点業務などがあるようです。
UberEatsなどの配達員は、すきま時間に身体を動かしながら稼げる仕事なので、運動部をやっている体育会系の人でやっている人もいました。
副業は、場所や時間を選ばずに、すきま時間を活用して取り組める仕事なので、この先取り組む人が増えてくるのではないでしょうか。
自宅でできる仕事について知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
自宅でできる仕事15選!おすすめの在宅ワークを紹介
Q7.大人に聞く、学生時代の稼ぎ方はこれ!
最も人気の稼ぎ方は「飲食店」
社会人を対象に「学生時代の稼ぎ方」を質問し、現役学生との稼ぎ方を比較しました。
当時の人気の稼ぎ方として、1位は「飲食店」、2位は「物販・サービス」、3位は「事務・内勤」という結果になりました。
いずれもインターネットは使わずに、対面で働く形の稼ぎ方だと考えられます。
現役学生は、「アンケートモニター」で稼いでいる人が1位でした。インターネットが普及した現代ならではの稼ぎ方ではないでしょうか。
また、教育関係のバイトに注目すると、現役学生は「塾講師」が4位、「家庭教師」が8位という結果でしたが、30代以上の方は「家庭教師」が4位、「塾講師」が6位という結果になりました。
昔と比べて、家庭教師の数が減り、塾講師としての働き方が増えているのかもしれません。
中には囲碁インストラクタ―や発掘アルバイトで稼いでいた人も
調査をする中で、ユニークな稼ぎ方も見えてきました。
囲碁インストラクターや水泳のコーチ、スポーツ指導者のアシスタントなど、自分のスキルを活かして働いていた人がいるようです。
また、発掘のアルバイト、交通量調査など大学の教授から紹介してもらった単発バイトをしてお金を稼ぐ方法もありました。なかなかできない珍しい体験ですね。
リゾートバイトやツアーガイド、ホテルクロークなど、旅行系のバイトをしている人もいました。
Q8.稼ぎ方による金額の違い
アルバイトは平均46,948円
職種 | 平均金額 |
---|---|
飲食 | 47,567円 |
物販・サービス | 44,975円 |
事務・内勤 | 70,105円 |
家庭教師 | 30,962円 |
塾講師 | 36,016円 |
現役学生でアルバイトをしている人を対象に、稼いでいる平均金額を質問しました。
職種によってどのような違いがあるのでしょうか。
メインの稼ぎ方がアルバイト(「飲食」「物販・サービス」「事務・内勤」「家庭教師」「塾講師」)と回答した人が稼いでいる平均金額は46,948円でした。
業種別に稼いでいる金額は以下の通りです。
「事務・内勤」「飲食」などでたくさん稼いでいることが分かりました。
副業は平均3,916円
職種 | 平均金額 |
---|---|
アンケートモニター | 3,716円 |
フリマアプリ、オークションサイト等せどり・転売 | 7,639円 |
現役学生で副業をしている人を対象に、稼いでいる平均金額を質問しました。
メインの稼ぎ方が副業(「アンケートモニター」「フリマアプリ、オークションサイト等せどり・転売」)と回答した人が稼いでいる平均金額は3,916円でした。
副業は短時間で数千円をさくっと稼いでいる人が多いのではないでしょうか。
今回の調査で、大学生が稼いでいる平均金額は39,776円でした。
アルバイトと副業を組み合わせて稼いでいる人も一定数いると考えられます。
また、タイムパフォーマンスがいい副業を聞いたところ、「アンケートモニター」「家庭教師」「UberEatsなどのフードデリバリー」などの意見がありました。
Q9.人気1位のアンケートモニターの実態
選んだ理由は?
アンケートモニターをしている学生を対象に実態調査をしました。
- 自宅で空いた時間に簡単にできるから
- 学校がアルバイト禁止なので、バイトをせずにお小遣いを稼げて、すごくいいと思ったから
- 部活動や勉強でアルバイトをするまとまった時間がないので
忙しい学生生活の中で、アルバイトが禁止されていたり、アルバイトする時間がない学生がお金を稼ぐ手段として、アンケートモニターを選んでいるようです。
メリットは?
メリットは?
- 人と接しない
- 通学時間などのすきま時間でできる
- 特別なスキルが不要
- スマホがあればどこでもできる
- 面接不要で手軽にはじめられる
- 自分の声が大手企業などに届く
スマホ1台さえあれば、時間や場所を選ばずに、だれでも手軽に始められるのがメリットであるようです。 また、アンケートに答えることで、自分の声が企業に届いたり、新しいことに興味を持つきっかけになったと回答する人もいました。
デメリットは?
- 目が疲れる
- 少しずつしか稼げない
- 高額調査に当たらない限り大きなポイントが急に入らない
スマホやPCを使用してアンケートに答えるため、長時間集中すると目が疲れたり、肩が凝ったりするようです。
また、大きなポイントが稼げる調査は抽選が必要になることもあるため、一度に大きな金額を稼ぐのは難しいかもしれません。
アンケートモニターのメリット・デメリットについて、さらに詳細を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
アンケートモニターのメリットとデメリットとは?在宅お小遣い稼ぎにおすすめ
アンケートモニターは、場所や時間を選ばずに手軽に始められる副業として人気があることが分かりました。
副業として始めるか迷っている方は、実際にアンケートモニターをやっている人の体験談を読んでみるのがおすすめです。
infoQでアンケートモニターをしている大学生へインタビューした記事はこちらです。
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Q10.その他の副業の紹介
その他の副業として、「フリマアプリ、オークション等せどり・転売」や「配送業」、「配信業」をしている人に実態を教えてもらいました。
選んだ理由は?
フリマアプリ
- 無理なくできる
- 要らないものをいる人の所に届けられるし、楽だから
- 時間に縛られない
配送業
- すきま時間にできるから
- 誰でもできるから
- 時給が高かったから
配信業
- 事務所側から声をかけられた
自分の都合のいい時間に取り組めるという理由で副業を始めている人が多いようですね。
また、YoutubeやTikTokなどの配信業は、事務所から声をかけられたのがきっかけで始めている方もおり、副業のチャンスは色々なところに転がっているのかもしれません。
メリットは?
フリマアプリ
- 家の掃除につながる
- 時間がかからない
- 要らないものがお金になる
- 楽に家のものが処分でき、お金が手に入る
配送業
- 好きな時に働ける
- 接客しなくていい
配信業
- 自宅から自分の好きなことをして収入を得られる
フリマアプリは、自宅で不要になったものを処分しつつもお金が稼げる点で人気なようです。
また、自分の好きなことをして稼げるのも副業のメリットのひとつですね。
フリマアプリや配信業は自宅でできる副業としても人気なようです。
自宅でできる仕事はこちらの記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。
自宅でできる仕事15選!子育て中の方にもおすすめの在宅ワークを紹介
デメリットは?
フリマアプリ
- 収入が不安定
- 発送料が高い
- 続きが少し面倒
配送業
- 肉体労働できつい
配信業
- 毎日配信がミソである
配送業は、荷物を運搬するため、肉体的にかなり大変なようですが、自分のトレーニングにも繋がるかもしれません。
また、配信業で視聴者を集めたり、登録者を伸ばすためには、毎日配信することが重要なようです。
Q11.学生生活で大切にしているものの優先順位は?
最後に、現役学生と社会人を対象に「学生当時、普段の生活で最も優先したいと考えていたもの」を質問しました。
現役学生が大切にしたいものの1位は「趣味」、2位は「お金」、3位は「時間」という結果になりました。
また、社会人が学生時代に大切にしていたことの1位は「人間関係」、2位は「趣味」、3位は「勉強」という結果になりました。
社会人は学生時代、「人間関係」を大切にしていたのに対し、現役学生は人間関係への優先順位は低くなっているようです。
また、「勉強」の優先順位は、社会人に比べて、現役学生にとってかなり低くなっているようでした。
この結果から、世代ごとの働き方の違いを考えてみるのも面白いかもしれませんね。
まとめ
今回は、全国の学生と過去に高等学校以上の学生経験のある30代~40代を対象に、お金の稼ぎ方やお小遣い事情を調査しました。
社会人の中で、学生時代に金銭的に満足していなかった人は全体の27.4%だったのに対し、現役学生で金銭的に満足していない人は、全体の41.3%を占めていました。
特に、貯金や遊びに使うお金が足りず、不満を感じている人が多いようです。
また、高校生は毎月10,000円以下でやりくりしている学生が全体の8割以上であるのに対し、大学生は毎月自由に使える金額に大きなばらつきがありました。大学生になり、アルバイトなどを始め、自由に使えるお金を増やしている人も多いのではないでしょうか。
現役学生に人気の稼ぎ方として、1位は「アンケートモニター」、2位は「飲食店」、3位は「物販・サービス」でした。
現役の大学生が、アルバイトで稼いでいる平均金額は46,948円/月であり、副業として稼いでいる平均金額は3,916円/月という結果になりました。アルバイトは長時間シフトに入り、多くの金額を稼いでいるのに対し、副業はすきま時間でサクッと稼いでいる人が多いようです。アルバイトと副業を掛け持ちしてお金を稼いでいる学生が増えているのではないでしょうか。
現代では、自由に使えるお金を増やすために、インターネットを活用した副業が増えています。
中でもアンケートモニターは「場所」や「時間」を選ばず、スマホ1台で誰でもお金を稼ぐことができます。
調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2022年11月10日(木)~2022年11月15日(火)
- 有効回答:
- 2,879サンプル
- 調査対象:
- 全国15~29歳学生 868人
全国30~49歳社会人 2,011人