「マイナポイント」第2弾とは?マイナポイントの利用実態を調査!
「マイナポイント」について、みなさまはどれくらいご存じでしょうか。
「最近よく聞くけれど、よくわからない」「どのくらいの人が取得しているのだろう」と思っている人も多いのではないでしょうか。
「マイナポイント」は、2021年9月に設立されたデジタル庁が、マイナンバーカードの取得率を上げるために行っている施策です。2022年6月にスタートしたマイナポイント第2弾では、最大20,000円分のマイナポイントがもらえます。
マイナポイント施策によってポイントを受け取れるマイナンバーカードの申請期限が、9月末から2022年12月末に延長となったことが発表されました。
また、マイナポイントの申し込み期限は2023年の2月までとなっています。
そこで本記事では、全国5,000人を対象としてinfoQが実施したマイナポイントに関する自主調査のアンケート結果をもとに、マイナポイントの利用率やその使い道についての利用実態についてまとめました。
Q1.マイナンバーカードの取得率は?
約7割の人がマイナンバーカードを取得済みもしくは取得予定
「あなたはマイナンバーカードをお持ちですか」という質問に対し、「持っている」「持っていない(申請中)」と回答した人は合わせて68.9%でした。
政府では2022年度中にほぼ全ての国民がカードを取得する目標を掲げており、マイナポイント第2弾の延長は普及の再促進の意味があるとうかがえます。
徐々に浸透しているマイナンバーカードですが、保有率を年代別で見た場合、どのような傾向があるのでしょうか。次の項目にてみていきます。
Pick Up年代があがるほど取得率は高い傾向
年代別で見ると、マイナンバーカードを取得している人(申請中を含む)の割合は年齢があがるにつれて高くなっていく傾向があることがわかりました。
また、2022年9月時点で、マイナンバーカードを取得予定(申請中)の人の割合は、20代以下が7.3%と最も高いことがわかりました。
次に、マイナンバーカードを取得したきっかけについてみていきます。
Q2.マイナンバーカードを取得のきっかけは?
「マイナポイントが得られるため」と回答した人が約半数
マイナンバーカードを取得した1番の理由を自由記述形式で聞いてみたところ最も多かったのは「マイナポイントが得られるため」という回答でした。
マイナポイント施策が、多くの人がマイナンバーカードを取得するきっかけとなったことがうかがえます。
また、その他の回答としては、以下のような回答がありました。
取得した1番の理由
- 住民票などがコンビニで取れるから
- 本人確認(身分証明書)になる
- 証券会社への提出が必要だったから
- コロナワクチン接種証明書をアプリで取得するため
- 職場の年末調整等、手続きに必要なものだから
- 家族に勧められたから
取得のきっかけは人によって様々ですが、住民票の取得やワクチンの接種等、マイナンバーカードを取得していることがメリットにつながるという意識が、生活者に浸透してきた様子もうかがえます。
Q3.マイナポイント施策の認知度は?
マイナポイント施策には、第1弾と第2弾があります。 期間については、第1弾は2020年~2021年にかけて、第2段は2022年6月~実施されています。
また金額については、第1弾では5,000円であったポイントの付与が、第2弾では20,000円になったことで話題となりました。
第1弾ではマイナポイント獲得の対象者がマイナンバーカード新規取得者のみでしたが、第2弾ではマイナンバーカード新規取得者以外にも、健康保険証としての利用申込みと公金受取口座の登録が対象となりました。
では、実際にそれぞれの施策についての認知度はどれほどなのでしょうか。
Pick Up約9割の人が認知、若年層ほど知らない人の割合が多い
マイナポイントの認知に関する問いに対し「マイナポイントの施策を知らない」と回答した人は、全年代の約10%いました。つまり、約9割の人はマイナポイント施策について知っているという結果となりました。
年代別で見ると、グラフの通り特に若い年代の人ほどマイナポイントを知らない人が多いことがわかります。その理由として、若い年代の人ほどテレビを見なくなっていることが関係していると考えられます。詳しくは後の「マイナポイントの施策をどのように知った?」の項目にてみていきましょう。
マイナポイント施策が高い認知度を持っていることが分かりましたが、第1弾と第2弾の認知度に差ははあるのでしょうか。
Pick Up20%は第1弾と第2弾の違いを知らない
マイナポイント施策について知っていると回答した人を対象に、第1弾と第2弾に関する認知度を調べたところ、どちらも知っているが7割近いものの、1弾しか知らない人が全体の20%程に及ぶことが分かりました。
つまり、20%の人は2弾で内容が変わっていることを知らず、2弾の内容には参加していないことが予想されます。
マイナポイント第2弾は第1弾に参加した人も対象であり、追加でポイントを取得することが可能です。取得がまだの人は、マイナポイントの申し込み期間である2023年2月末までに、もらえるポイントがないか再確認をしてみてください。
施策ごとのマイナポイント対象者については、こちらを参照ください。
Q4.マイナポイントの申請率は?
カード保有者の約8割はマイナポイントを申請済み
マイナンバーカードを保有している人に「あなたはマイナポイントに申し込みましたか」という質問をしたところ、マイナポイント施策の第1弾、第2弾どちらも申し込んでいる人が、全体の40.1%と最多でした。
第1弾、第2弾すくなくともいずれか一つは過去に申し込んだことがある人の割合は、合計で80%を超えていることがわかります。
このことから、マイナンバーカードを持っていて、マイナポイントを知っている人はマイナポイントに申し込みをする割合が高いといえます。
では、実際にマイナポイントの施策を知っている人は、どのようにマイナポイントの施策を知ったのでしょうか。
Q5.マイナポイントの施策をどのように知った?
ニュース番組から知る人が約3割と最多
全年代で見ると、マイナポイントについて、ニュース番組を通して知ったという人が29.1%と最多でした。
また、ニュース番組が1位、テレビCMが2位という結果については、年代別でみた際も全年代について同様の順位でした。このことから、どの年代においてもテレビはマイナポイントの施策について知る大きなきっかけとなっていることがわかります。
つぎに、年代別で特徴的だった項目についてみていきます。
Pick Up年代ごとに知ったきっかけの傾向が異なる
ニュース以外のテレビ番組を通じてマイナポイントを知った人の割合は、年齢が上がるにつれて高まることが分かりました。上の世代の人程、テレビでマイナポイントを知った人が多いようです。
また、SNSを通じてマイナポイントを知った人の割合は、20代以下の若年層が最も高く、若い世代程SNSを通じてしった人の割合は高いことがわかります。
Q2では若年層ほどマイナポイント施策の認知度が低い結果となりましたが、情報収集にテレビを使わない若年層へマイナポイント施策が浸透するのに時間がかかっている可能性があることが分かりました。
Q6.マイナポイントの申請方法は?
スマートフォンで申請した人が約6割
「あなたが最初にマイナポイントに申し込んだとき、どのような方法で手続きを行いましたか」という質問に対する回答は、「スマートフォン」が62.9%と第1位でした。
ついで「市区町村窓口」が15.5%と第2位、その次に「パソコン」が11.6%で第3位という結果でした。
わざわざ場所や時間を選ばずに、自宅で申し込みできるという点が利点として捉えられているといえます。
ではマイナポイントを申請した人は、どのような決済方法にて申請をしたのでしょうか。
Q7.マイナポイントに申し込んだ決済サービスは
1位はQRコード、2位はクレジットカード
「はじめてマイナポイントに申し込んだ決済サービスを教えてください」という質問に対し、QRコードが最も多い結果となりました。
決済サービスを選んだ基準として最も多く見られたのは、「よく使うから」という理由でした。他には、「ポイントを使える場所が多いから」「わかりやすいから」などの理由もあり、多くの人が普段から使っている、身近な決済サービスを選んでいることがわかりました。
Pick Up決済サービスを選んだ理由は?
実際にマイナポイントを申し込んだ具体的な決済サービスとその理由については、以下のような回答が得られました。
- d払い:ドコモユーザーなので
- PayPay:使えるお店が多いから
- 楽天カード: 楽天ポイントの使用率が高いため
- nanaco:イトーヨーカ堂でつかえるから
- WAON: WAON独自の特典があったから
日常使いしている決済サービスを選んだ方が多いようです。
また中には、「WAON:WAONが2000ポイントくらい上乗せでつくと知り1番お得だと感じたので。」との回答もあるように、マイナポイント施策と併せて別途ポイントがたまる特典を利用した方もいるようでした。
決済サービスの特典も合わせて調べてみると、マイナポイントをお得に受け取ることができるかもしれません。
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Q8.付与されたポイントの使い道は?
マイナポイントを旅行費や家具購入に充てる人も
付与されたマイナポイントの使い道を尋ねた質問では、多くの人が日用品代として、生活用品などに使っていることがわかりました。
一方で、得たポイントを「登山ツアー代」「キャンプ用品」「ライブのチケット代」「旅行」などの、趣味や娯楽に使用している人もいます。
マイナポイントをまだ利用していないと回答している人も8.1%はいますが、自由に使えるポイントが増えることで、多くの人々の消費活動が促進されていることがわかります。
Pick Upマイナポイントの第3弾施策があれば申請したい人は54.5%
マイナポイントを知っているという人に、マイナポイントの第3施策がある場合に参加したいかと質問したところ、「したい」と回答した人は全体の54.5%でした。
第1弾で5,000円、第2弾で20,000円分と特典のレベルアップを見せるマイナポイント施策ですが、次回の参加について「思わない(18.1%)」「どちらでもない(27.4%)」と回答している人も少なからずおり、施策の内容をみて判断する人も多いのかもしれません。
まとめ
今回のマイナンバーカードの取得率やマイナポイントの調査では以下のようなことが分かりました。
まず、マイナンバーカードの取得率は約7割程であり、年齢があがるにつれて取得率は高まる傾向があり、マイナポイントの施策ごとの認知度については、マイナポイントを知っている人のうち20%の人が第1弾しか知らないという結果になりました。
マイナポイントの施策を知ったきっかけについては、全世代を通じてニュース番組・テレビCMと回答した人が約45%を占め、年代ごとに傾向の差が見られました。 若年層ほどSNSや家族をきっかけに知った人の割合が高いようです。
また、マイナポイントの申請率については、カード保有者のうち約8割が第1弾もしくは第2弾のいずれかには申し込んでおり、マイナポイントは、日用品・飲食・日常のポイント支払いに当てる人が多く生活費として利用されていることが分かりました。
今回の調査ではポイントを受け取る決済サービスを選ぶ際は、自分の使い慣れたものを選ぶ人が多いことがわかりました。
マイナポイントに興味を持ったら、まずは自分のよく使う決済サービスにおけるマイナポイントの利用について調べてみると良いでしょう。
マイナンバーカードを持っている人はもちろん、今はまだ持っていないという人も、マイナポイントを申し込むことはお得なことです。
また第2弾の施策はマイナンバーカードの申込期限が2022年12月末までと延長になったので、まだマイナンバーカードを申し込んでいない方でポイント取得希望の方はこの機会にマイナポイントの申請をしてみてください。
申請方法がわからない、マイナンバーカードを作ることがまだ不安だという方は、下記記事も参考にしてみてください。
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調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2022年9月15日(木)~2022年9月20日(木)
- 有効回答:
- 5,000サンプル
- 調査対象:
- 全国15~79歳男女