「得する」利用方法とは?クレジットカードの利用実態を調査!

「得する」利用方法とは?クレジットカードの利用実態を調査!

本記事を読まれている皆様の中にも、クレジットカードをもっている方も多いでしょう。

「どのクレジットカードが人気なのだろう?」「クレジットカードのより便利な使い方を知りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、全国20-69歳の男女を対象に、クレジットカードの所有状況や求めているサービス、利用用途などを調査しました。

本記事ではアンケートを元に、持っているクレジットカードの種類や枚数、選ぶポイントなど、クレジットカードの利用状況から、消費者が求めるクレジットカードを分析していきます。また、おすすめの利用方法をアンケート結果からピックアップしています。

すでにクレジットカードをもっている方にはより便利な使い方を知るために、新しいクレジットカードを持ちたい方にはカード選びをするために、参考としてみてください。

 

Q1 普段利用する決済方法は?

現金に次ぎ、72.5%の人がクレジットカードを利用

グラフ:Q1 普段利用する決済方法は?

「あなたが普段利用する決済方法をすべて教えてください」という質問に対する回答結果は、「現金」が88.8%と1位、「クレジットカード」が72.5%で2位でした。

次いで、近年普及が進んでいるPayPayやLINE Payといった「QRコード/バーコード決済」が52.1%を占めています。

経済産業省は2025年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度とすることを目指していますが、キャッシュレス決済においてはクレジットカードが最も利用割合が高いことが分かります。

次に、「利用回数が最も多い」決済方法は何かをみていきます。

 

Q2 利用回数が最も多い決済方法は?

「現金」「クレジットカード」を主な決済方法とする人の割合はそれぞれ3割程

グラフ:Q2 利用回数が最も多い決済方法は?

「利用回数が最も多い決済方法」について、「現金」と回答した人の割合が34.4%と最も多く、「クレジットカード」が31.8%と2番目に多い結果となりました。

また上位3項目「現金」「クレジットカード」「QRコード」について、年代別の回答結果を見ていくと、以下表の通りとなりました。

年齢 現金

クレジットカード
(タッチ決済含む)

QRコード/
バーコード決済
20代 40.8% 23.5% 21.2%
30代 34.4% 31.0% 21.3%
40代 34.2% 30.9% 22.2%
50代 33.8% 33.8% 19.2%
60代 29.1% 39.9% 16.8%

意外にも「現金」を主な決済方法とする人の割合は20代が40.8%と最も高く、「クレジットカード」を主な決済方法とする人の割合は、60代が最も高い結果となりました。

このような結果となった理由は、クレジットカードを作成する年齢や、クレジットカードの継続率とも関係していると考えられます。(詳しくは、後ほどQ3〜5にてみていきます。)

また、「QRコード」を主な決済方法とする人の割合は、40代が若干の差で高い割合となったものの、年代を通して大きな差は見られませんでした。

 

Q3 年代別のクレジットカード所有率は?

年代が上がるにつれ所有率も上がる、20代が7割、60代が9割と差が

グラフ:Q3 年代別のクレジットカード所有率は?

「あなたは現在、ご自身名義のクレジットカードをお持ちですか」という質問に対し、全世代でみると「持っている」と回答した人は79.9%、「現在は持っていない(以前は持っていた)」と回答した人は4.1%、「持ったことがない」と回答した人は16.0%という結果でした。

また年代ごとでみると、上のグラフから分かるように、クレジットカードを持っている人の割合は年代が上がるほど増えています。加えて、「現在は持っていない」と答えた人の割合はほとんど変わっていないことから、一度クレジットカードを使い始めると長期的に活用する人が多いと推測されます。

では、利用率が年齢とともに増加していくということを踏まえて、クレジットカードを作るタイミングに注目してみましょう。どのようなタイミングやきっかけでクレジットカードを作るのでしょうか。

 

Q4 クレジットカードをはじめて作った年齢は?

約65%の人が20〜26歳ではじめてクレジットカードを作成

グラフ:Q4 クレジットカードをはじめて作った年齢は?

グラフをみると、はじめてクレジットカードを作成した年齢は20~26歳がピークとなっており、全体の65%の人が20〜26歳のいずれかの年齢で、はじめてクレジットカードを作成していることが分かります。

1番回答割合が多い年齢は20歳ですが、これは今まで未成年者のクレジットカードの作成には親の同意が必要であったためであると考えられます。(ただし、2022年4月1日以降は、18歳から親の同意なしで作成可能となりました。)成人を迎えることが、クレジットカードを作成するひとつのきっかけとなっていると考えられます。

また、「あなたがクレジットカードをはじめて作った際の、きっかけや理由を教えてください」という質問では、以下のような結果が得られました。

Pick Upカードを作ったきっかけと理由

グラフ:カードを作ったきっかけと理由

クレジットカードを初めて作成した時期と併せて、きっかけや理由について質問してみました。グラグはきっかけと理由の上位5位までを表示しています。

1位が「社会人になったから」(26.7%)という結果であることや、作成の時期が20代前半に多いことからも、経済的な自立をするタイミングにてクレジットカードを作成する人が多いと考えられます。

また3位に「なんとなく必要だと思ったから」(21.4%)がランクインしてることも印象的な結果となりました。

1位の「社会人になったから」と同様に、使用用途や目的をはっきり決めていない状態で作成している人も多く、何かしら将来的に必要になる可能性を感じていることから、クレジットカードが広く生活に浸透していることが分かります。

次に、クレジットカードの所有枚数についてもみていきましょう。

 

Q5 クレジットカードの所有枚数は?

75%の人がクレジットカードを2枚以上所有している

グラフ:Q5 クレジットカードの所有枚数は?

「あなたは現在、クレジットカードを何枚お持ちですか 」という質問に対し、1枚と回答した人の割合は24.6%でした。残りの75.4%の人は、2枚以上持っているという結果となりました。

1番割合が多いのは、「2〜3枚」もっていると回答した人で48.1%でした。「8枚以上」と回答した人も4.1%いました。

前問では最初のクレジット作成の理由として「社会人になったから」や「なんとなく必要だと思ったから」など明確な利用目的が定まっていない人が多い印象でしたが、とりあえずの1枚以外に、その後別のクレジットカードを作成している人も相当数いるようです。

また、年代別のクレジットカードの所有枚数は、以下グラフの通りです。

グラフ:Q5 クレジットカードの所有枚数は?

クレジットカードを複数枚所持している割合が、もっとも高い年代は60代でした。
一度クレジットカードを持ち始めると、長く持ち続ける傾向があると説明しましたが、年齢とともにクレジットカードの利用回数が増える(Q2参照)だけではなく、支払い場面毎の使い分けが発生しているようです。

では、クレジットカードを作成した人は実際にどのような場面でクレジットカードを利用しているのでしょうか。

 

Q6 日常でクレジットカードで支払う場面は?

オンラインショッピングでの利用が78%と最多

グラフ:Q6 日常でクレジットカードで支払う場面は?

「あなたが日常で、クレジットカードで支払う場面をすべて教えてください」という質問に対し、全体では「オンラインショッピングでの購入」(78.0%)が、2位の「スマホ・通信費などの支払い」(55.1%)と20ポイント以上の差をつけて最多でした。

また、利用場面を年代別に見ると、以下グラフのような傾向があることがわかりました。

グラフ:Q6 年代ごとに利用場面

ほとんどの場面で利用頻度と同じように、年代ごとに利用場面が増えていく中で特徴的だったのは、「サブスクリプション」です。他項目が全て、年代が上がるにつれ基本的には利用割合が上がるのに対して、「サブスクリプション」のみは20代が最も割合が高いという結果となりました。

これは、定額制のサブスクリプションサービスが注目されるようになったのが比較的ここ数年のことであり、そうしたサブスクリプションサービスは比較的若者に人気であるためと考えられます。
※グラフは上位2つとサブスクリプションの比較

 

Q7 最も人気なクレジットカードは?

「楽天カード」が39.8%と圧倒的人気!

グラフ:Q7 最も人気なクレジットカードは?

「あなたが普段、最も利用するクレジットカード(メインカード)を教えてください」という質問に対する結果です。
全年代では、「楽天カード」が2位のJCBカードと比較して4.7倍もの大差をつけて圧倒的人気を見せました。

年代別にみると、「楽天カード」をメインカードとして利用していると回答した人の割合は、20代では42.5%、30代では43.4%、40代では41.4%でした。楽天カードは20〜40代の利用者率が高いカードであるといえます。

沢山のクレジットカードが存在する中、どのような点を重視してメインのカードを選んでいるのでしょうか。クレジットカード別に特徴を踏まえて選ばれる理由を紹介していきます。

 

Q8 それぞれのメインカードを利用する理由は?

ポイント還元を重視する人が多い傾向!高齢層は利便性を重視する人も多い

グラフ:Q8 それぞれのメインカードを利用する理由は?

「Q7で回答したカードをメインカードとして利用する理由を教えてください」という複数回答の質問に対し、「ポイント還元率が高いから」と回答した人の割合は33.4%でした。

以降、ポイント関連や支払いの利便性など様々な理由が並びますが、カード別にそれぞれ選ばれる理由は異なっているのでしょうか。

Q7でメインカードに選ばれた上位5つについて、それぞれメインカードを選んだ理由については以下にまとめました。

「楽天カード」(1位) を選んだ理由

グラフ:「楽天カード」(1位) を選んだ理由

「JCBカード」(2位) を選んだ理由

グラフ:「JCBカード」(2位) を選んだ理由

「三井住友カード」(3位) を選んだ理由

グラフ:「三井住友カード」(3位) を選んだ理由

「dカード」(4位) を選んだ理由

グラフ:「dカード」(4位) を選んだ理由

「イオンカード」(5位) を選んだ理由

グラフ:「イオンカード」(5位) を選んだ理由

全体では「ポイント還元率が高い」ことをクレジットカード選びの理由にあげる人が多いということをみてきましたが、それぞれのクレジットカードごとに見ると、選ばれている理由がクレジットカードごとに異なることがうかがえます。

例えばイオンカード(5位)の利点として挙げられていた「店頭での支払いが便利だから」はポイントを事前にチャージ(入金)して会計時に使うことができ、さらにチャージの際にもポイントが貯まるなどの、独自の機能が注目された結果ではないでしょうか。

これからクレジットカードを選ぶ方は、これらの特徴的な利点をぜひ参考にしてみてください。

ここまで、「ポイント還元率」を重視してクレジットカードを選ぶ人が多いことをみてきましたが、以降では「ポイント」の活用方法について具体的に見ていきましょう。

 

Q9 クレジットカードで貯めたポイントやマイルの利用経験は?

利用者の8割以上がポイント利用経験者、利用方法は約50%が●●に交換

グラフ:Q9 クレジットカードで貯めたポイントはどうしている?

「あなたは、クレジットカードで貯めたポイントやマイルを利用・交換したことがありますか。」という質問に対し、84.6%の人が、クレジットカードで貯めたポイントやマイルを利用したことがあると回答しました。 ポイントやマイルを利用・交換したことが「ある」と回答した人たちは、実際どのように貯めたポイントを活用しているのでしょうか。

グラフ:貯めたクレジットカードのポイントやマイルの利用・交換方法

「あなたが貯めたクレジットカードのポイントやマイルで利用・交換したものをすべて教えてください」という質問に対する結果をまとめました。商品券やギフトカードに交換する人が、50.9%と1位でした。

また、具体的に何に交換をしたかという回答については、以下のような回答がありました。

 ・黒毛和牛などお取り寄せグルメ、ジューサーミキサーなどの調理家電など
 ・マイルをJALクーポンに変え、旅行の宿泊代の一部として使用(10,000マイルが12,000円に相当するためお得だと感じて利用しました)
 ・プロテイン、書籍、漫画、電子書籍、電子書籍の漫画、座椅子、マクドナルドの支払い、デリバリーの支払い
 ・洗濯機
 ・ヨガマット 動画編集ソフトウェア
 ・VISAギフトカードあるいは他社ポイント(楽天ポイントやdポイント)
 ・有価証券などの金融商品、日常のコンビニでの買い物など

クレジットカードを使いつづけることで、貯まるポイントも増え、結果として高級食材や家電・航空券といった高価なものにポイントを変換することも可能になります。

自分に合ったカードを選び、継続して利用することが、得するポイント利用につながるのではないでしょうか。

 

Q10 ポイントやマイルの交換・利用についてオススメの方法は?

「参考になる!」実際の具体的なポイント活用事例を紹介

 

以下では、「ポイントやマイルの交換・利用についてオススメの方法」について、アンケート回答者からの実際にあった声をまとめました。

<楽天カード>

  • 楽天カードは期間限定ポイントがあるので、お米や目薬等日常的に使用するものをメインに交換する。それでも期限が来てしまう場合は、割高ですが商品券に替えておけばいつでも使用できるのでOK
  • 楽天カードは楽天市場を使う人なら、ポイントを貯めやすくて使いやすいし溜まったポイントでカード支払いもできるので得な気がします。またお店によって支払いで使わなくてもポイントカードとして貯める事ができるので便利です。

<JCBカード>

  • JCBカードで貯まるポイントはAmazonでそのまま利用できるため、一度登録すると便利である。

<三井住友カード>

  • 三井住友カードを家族で連携するとコンビニの還元率が高くなる。

<dカード>

  • dカードはdポイントが貯まるので、dポイントが使えるお店で商品と交換することが多い。iD(アイディ)にも交換できるので、電子マネーとして利用することも。

イオンカード

  • イオンカードの支払いでワオンポイントを貯めて、レジ支払いのときに合計金額の端数を切るのに利用したりする。

<その他>

  • スマホ決済へクレジットカードでチャージし、スマホ決済をすることでポイントが二重取りできる。
  • 消耗品の定番商品(いつか必ず必要になるもの)を期間限定ポイントの期限が近づくと買いだめする。
  • アンケートサイト等を経由してカードを使うとポイントがダブルで獲得できる

いかがでしたでしょうか?
ぜひ今後のクレジットカードのポイント利用の参考にしてみてください。

まとめ

まとめ

ここまで、クレジットカードの利用実態についてみてきました。

クレジットカードを利用する人は約7割、また主な決済方法としてクレジットカードを最も利用する人は約3割と、現金についで利用される決済方法であることがわかりました。

また、利用率、利用頻度については年齢とともに上昇傾向にあり、クレジットカードを複数枚所持している人は全体の75%という結果になりました。

クレジットカード選びにおいては「ポイント還元」を重視する人が多いことをふまえ、クレジットカードごとの選ばれる理由、および得する利用方法についても具体的に調査しました。 貯めたポイントの使い道は「商品券・ギフトカード」が半数を占め、支払い時に現金に近い形で利用されていることが分かりました。

結果として、「支払い時に使えるポイント」が貯まるクレジットカードに人気が集まっていることが分かりました。

今回はクレジットカードの利用実態について詳しく調査しました。
クレジットカード選びやポイントの活用方法について迷った時は、どんな場面で使いたいのかや、利用特典が自分のニーズに合っているか等を、今回の調査結果と照らし合わせて参考にしてみていただければと思います。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2022年8月5日(金)~2022年8月7日(日)
有効回答:
10,000サンプル
調査対象:
全国20~69歳男女

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