【自主調査】結婚観や婚活事情を調査!年代・性別での違いやコロナの影響は?
近年では、コロナ禍により外出・イベントが自粛され、異性との出会い方も変化してきています。また、外出自粛のため自宅で過ごす時間が増え、家族で過ごす機会が増えた方も多いかもしれません。
そこで今回、全国20~40代の未婚者3,000人と既婚者3,000人の合計6,000人にアンケートを行い、結婚に対する価値観や婚活の実態について調査を実施しました。
男女・年代・未婚既婚での結婚観の違いや、コロナ禍が婚活にどのような影響を与えたのか分析していきます。
Q1. 結婚をしたいと思いますか?
「結婚したい」未婚者は51.8%!
未婚者の結婚観は二極化
まず、未婚者の方がどのような結婚観を持っているのか見てみましょう。
全国20~40代の未婚者に「結婚をしたいか」質問したところ、「結婚したい」と回答した人が51.8%、それ以外の結婚に消極的な人は48.2%となり、約半数に分かれる結果となりました。未婚者の結婚への意識が二極化していることが見えてきました。
結婚したい時期に関しても「5年以内に結婚したい」方の割合は27.4%、「いつか結婚したい」は24.4%、「結婚しなくてもよい」は24.3%、「結婚したくない」は23.9%となり、結婚を希望するタイミングにも大きな差は見られませんでした。
次の項目では、男女・年代ごとの結婚観を探りましょう。
Q2 年代・男女別の結婚観
20代女性は結婚に意欲的!女性は年代により変化する傾向
結婚観は二極化していますが、年代や性別によって結婚観に違いがあるのでしょうか?
結婚への意欲についての回答結果を男女・年代別に見てみると、「結婚したい」と回答した20代の女性は63.8%、30代の女性は55.9%で半数以上が結婚に意欲を持っています。
さらに20~30代女性は「5年以内に結婚したい」と答えた方が3割を超えており、結婚に対して意欲が高いことが分かります。男性では、59%が「結婚したい」と回答した20代が結婚に対して前向きに考えているといえます。
一方で結婚に消極的な方をみると、男女ともに40代では「結婚しなくてもよい」「結婚したくない」と回答した人が半数以上となっています。さらに男性よりも女性の割合が結婚したくないと回答した割合が増えているため、女性は年齢によって結婚への意識が変化すると考えられます。
Q3 結婚したくない理由
「人間関係の面倒さ」と「自由や気楽さ」が半数以上
「結婚しなくてもよい」「結婚したくない」と回答した方に理由を複数回答で質問しました。
男女ともに「人間関係が面倒と感じるため」「自由や気楽でいたい」と回答した人の割合は約半数に及びました。
最も多かった回答は「人間関係が面倒と感じるため」でした。結婚すると配偶者との関係の他に、相手の家族との交流が増えることもあるため、人との関わりが負担と感じている方が多いのかもしれません。
「誰かと一緒にいることが面倒に感じる」、「自由でいたい」と考えているのは男性よりも女性の割合が高く、結婚において女性の方が負担を感じているといえそうです。
その他には「1人があっていると感じるため」「趣味や娯楽を楽しみたい」が上位にあがっており、1人で自由に過ごしたいと考えている方が目立っています。
Q4 結婚したい理由
「好きな人と一緒にいたい」が半数以上を占める結果に
「5年以内に結婚したい」「いつか結婚したい」と回答した人に、結婚したい理由を複数回答で聞きました。
男女ともに「好きな人と一緒にいたい」が半数以上を占めており、特に男性は67.1%となっていて結婚に対する大きな理由となっていることがわかります。
また、結婚したい理由には「独身が不安なため」「経済的な安定がほしい」「老後のため」といった現実的な理由も項目ごとに2~3割程度あげられています。年代別で見てみると40代女性は「経済的な安心感が欲しい」と回答している割合が多く、結婚したい女性のなかには、男性に経済的な安定を求めている方もいるようです。
なお、結婚したい理由に「結婚にあこがれているため」を選んだ人の割合は女性が高く、その中でも若年層が多い傾向がありました。
Q5 結婚の理由を既婚者の回答と比較
未婚者と既婚者の回答の差は「経済面」にあり
これまで未婚者を対象にして結婚観について回答してもらいましたが、既婚者にも「結婚した理由」を聞き、未婚者の「結婚したい理由」と違いがあるのか調査しました。
未婚者・既婚者それぞれの回答割合を比較すると、傾向の差があることが見て取れます。例えば、「独身が不安なため」「経済的な安定がほしい」という理由は既婚者と未婚者にて約2倍の開きが出ており、いずれも未婚者の方がポイントが高い結果となりました。 既婚者は結婚した理由として経済面をあまり重視していないことがわかります。経済面に対する期待値が高すぎると、結婚までのハードルが高くなると考えられるかもしれません。
また「好きな人と一緒にいたい」「子どもが欲しいため」「結婚にあこがれているため」といった理由を回答した人の割合は、未婚者よりも既婚者が高くなっています。
ここまで結婚観について調査した結果、「結婚したい人・したくない人」が二極化していることがわかりました。結婚したい人の理由としては、男女ともに「好きな人と一緒にいたい」が半数以上を占める内容となり、結婚は恋愛の延長線上に位置しているという認識が強いようです。
そこで人々の出会いについて注目してみました。新型コロナ流行に伴い、ここ数年で人々のコミュニケーション事情は大きな変化を遂げました。恋愛における人との出会い方にも変化があらわれているのかもしれません。
次の項目では、婚活の経験と出会いの場についてみていきましょう。
Q6 婚活をしたことがあるか?
約8割が婚活経験なし!特に男性は消極的な傾向
未婚者を対象に婚活経験について質問したところ、どの年代も「婚活をしたことはないが興味はある」「婚活をしたことがない」が合わせて約8割を占める結果となり、未婚者の多くは婚活の経験がありませんでした。
結婚観の調査では未婚者の約半数は結婚への意欲がありましたが、婚活には消極的な姿勢が見えてきました。
一方「現在婚活をしている」「過去に婚活をしたことがある」と回答した婚活経験がある方は、男女とも30代が最も多く、結婚を意識して積極的に動き始めるのは30代と考えられます。
また、婚活経験者は女性の方が多く、男性は婚活に消極的な傾向があるようです。
Q7 参加したことがある出会いの場は?
既婚者は未婚者より出会いの場に参加していた!
未婚者と既婚者に、これまで異性と出会う目的で参加したことがあるものを質問し、婚活の内容を調査しました。
「友人や知り合いからの紹介」「合コン、街コンの参加」「職場の飲み会への参加」と婚活への参加も、未婚者より既婚者の割合が大きく、異性と積極的にコミュニケーションを取っていたことがわかります。
未婚者、既婚者ともに「友人や知り合いからの紹介」が最も多いという結果となり、他の出会い方に比べると知人を介して知り合えるため、コミュニケーションを取る際のハードルも低くなるので、出会いの手段として多く選ばれているのかもしれません。
さらに、年代別に婚活の行動を見てみると未婚者・既婚者ともに30代40代では「合コン、街コンの参加」が高く、20代では「マッチングアプリの利用」が高いといった傾向が見られました。世代により婚活の活動内容に差があるようです。
「当てはまる項目はない」と回答したのは、未婚者が既婚者を大きく上回っており、未婚者に比べると既婚者は婚活に積極的で出会いにつながる行動を起こしていたといえます。積極的に婚活をすることで、結婚につなげていたのかもしれません。
Q8 未婚者の出会いの場はどう変化しているのか?
2020年以降マッチングアプリの利用が主流に
未婚者を対象に、異性と出会う目的で一度でも行ったことがあるものを聞いたところ、もっとも一般的な行動として「知り合いからの紹介」があげられました。
しかしコロナ禍(2020年以降)の異性と出会うための行動と比較してみると、全体的に減少傾向ではあるもののマッチングアプリの利用がもっとも多く、最も多い出会いの行動が「友人や知り合いからの紹介」から2020年以降「マッチングアプリの利用」に変化していることが分かります。
他にもSNSの活用も挙げられており、外出の制限や、会食の自粛などで気軽に知り合うこと自体が難しくなった結果、異性との出会いの場がオンラインに移っていっていると考えられそうです。
「友人や知り合いからの紹介」「合コン、街コンの参加」「職場の飲み会への参加」をはじめ、出会いにつながる項目が全体的に減少しており、コロナ禍の影響が婚活に与える大きさが見えてきました。
Q9 コロナ禍で異性と出会う方法が変化したと思うか?
変化を感じている女性の方が多い傾向
Q8では「異性と出会うための行動」の変化について調べてみましたが、心境の面ではどうでしょうか。コロナの影響で異性との出会いにどのような変化があったのでしょうか?未婚者を対象にコロナ禍の出会いについて質問しました。
出会い方が変化したと「思う」と回答した方は、未婚者全体では23.0%でした。コロナの影響による出会いの変化を感じた理由としては、以下の回答がありました。
- 「在宅ワークや感染予防で外出を控えるようになった」
- 「相席屋や合コンに参加する機会が減った」
- 「マスク越しでの出会いなので素顔が分からないことが多くなった」
- 「まわりでマッチングアプリなどで出会っている人が増えた」
合コンなど出会いの場に参加する機会が減ったり、回りにマッチングアプリを利用する人が増えたりしたことから、出会いの変化を感じているようです。
男女の差に目を向けてみると、コロナ禍で出会いに変化があったと思うと回答している人の割合が、どの年代も男性よりも女性が上回っていました。どちらかというと、女性のほうがコロナの影響を強く感じているようです。
特に20代女性は、34.8%が出会いについて変化を感じていると回答しています。結婚観での質問でも、20代女性は結婚に積極的な傾向が見られましたので、行動の自粛による変化を強く感じている方が多いと考えられます。
また「どちらともいえない」との回答も全体で3割程度となり、積極的に婚活をしていない未婚者が多かったため、コロナ禍で影響があったか判断に迷う方も多くいるといえそうです。
Q10 既婚者はコロナ禍でも今の配偶者と交際できたと思うか?
4人に1人は「コロナ禍では交際できなかった」と回答
コロナの影響による出会いの変化を既婚者はどのように感じているのでしょうか?
2019年以前に交際を開始して結婚した既婚者を対象に、コロナ禍でも今の配偶者と交際できていたと思うかを聞きました。
コロナ禍でも今の配偶者と交際できたと回答した方は73.8%でした。それぞれに理由を質問したところ、以下のような回答がありました。
◆コロナ禍でも交際できたと思う理由
- 学生時代からの付き合いで、他の選択肢を考える事がないため
- 大学の部活で出会ったため、コロナ禍でも部活で顔を合わせるので交際したと思う
- 会社で普段から顔を合わせる機会があり、プライベートであまり会えなくてもコミュニケーション手段はあったから
- SNSで同じ趣味を通して出会った
学生時代からの付き合い、会社の同僚として出会っているため、などコロナ禍でも無くならない接点や、連絡を取り合う機会があるため交際できたという回答が複数挙げられました。
一方コロナ禍では今の配偶者と交際できなかったと回答した方は26.2%でした。
コロナ禍では交際できなかったと回答した方の理由は以下の通りです。
◆コロナ禍では交際できなかったと思う理由
- 対面型のイベントで出会ったので、コロナ禍では出会わなかったと思う
- 元々スポーツのサークルで出会った為、コロナで自粛していたら会えなかった気もする
- 同窓会で出会い遠距離恋愛だったので、コロナ禍だと同窓会が行われず、もし付き合ったとしてもコロナで遠距離だと会えていたかわからない
- 婚活パーティーで出会ったため、コロナ禍だとなかなか婚活ができなかったと思うから
コロナ禍では出会えなかったと回答した方は、イベントや婚活パーティーなどで出会い交際をしているため、コロナ禍では出会う機会を失っていた可能性があると考えているようです。
既婚者の4人に1人は「コロナ禍では出会えなかった」と回答しているため、交際や結婚のきっかけに少なからずコロナの影響があるといえそうです。
まとめ
ここまで結婚への価値観や婚活、またコロナ禍による出会いへの影響についてのアンケート結果を紹介しました。
結婚したい・したくないと考える方は、それぞれ半数で結婚の意識は二極化しているといえます。
なかでも20代の女性は、結婚願望が高めで婚活にも意欲的でした。ただし女性は年齢が上がるにつれて、結婚や婚活への意識が低下する傾向があるようです。
一方男性は、女性に比べると結婚願望も低めで意識的に婚活をしている方も少ないことがわかりました。
婚活事情をみてみると、既婚者の方が積極的に婚活をしていた方が多く、婚活は結婚のきっかけとなるといえそうです。
婚活に意欲的な20代の女性は、コロナ禍の影響を感じていると回答した割合が他の年代に比べて高い傾向にありました。イベントや婚活パーティーなどをきっかけに異性と出会っていた方は影響を感じているものの、マッチングアプリを利用したり、SNSを活用したりと出会いの方法が着実に変化していっていることが分かりました。
また既婚者を対象にした調査で、既婚者の4人に1人は「コロナ禍では今の配偶者と出会えなかった」と回答しており、交際や結婚につながる出会いにコロナによる影響が見受けられる結果となりました。
調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2022年5月6日(金)~2022年5月10日(火)
- 有効回答:
- 6,000サンプル
- 調査対象:
- 全国20~49歳男女