アンケートモニターをしたことはありますか?本業や家事などのスキマ時間でさくっとできるので、ちょっとしたお小遣い稼ぎになるお仕事です。
しかし、アンケートモニターと聞くと、「なんだか怪しそう……」「ノルマが多そうで大変そう」などとネガティブな印象も多く、どうしてもハードルが高くなってしまうこともありますよね。
今回は「アンケートモニターに興味があるけど、よくわからなくて不安」という方々のために、アンケートモニターの種類や始め方、アルバイトとの違いなどを解説します。
アンケートモニターとは?
そもそもアンケートモニターとはどのようなものなのでしょうか。具体的にご紹介します。
アンケートモニターの内容
アンケートモニターとは、企業から依頼された商品やサービスを自分で試し、感想や体験談などの情報を企業に提供するお仕事です。
飲食物を試食・試飲したり、化粧品のサンプルを使ったりして、消費者としての意見を提出します。また覆面調査として、実際に店舗へサービスを受けに行き感想を伝えるものもあります。
報酬は現金でもらえる場合もありますが、多くがポイント制です。
アンケートの種類によってもポイント数は大きく異なりますが、比較的短時間で簡単に回答できるWebアンケートなら1回数ポイント程度、インタビューや座談会など時間がかかるものは高報酬のものが多く、1回3,000~2万ポイントほどになります。
アルバイトとの違い
アンケートモニターとアルバイトの大きな違いは、その成果報酬にあります。時給制で「働く時間を売っている」アルバイトに対して、アンケートモニターは「成果に対しての報酬を受け取る」という完全出来高制です。
さらに働き方の柔軟性も大きく違います。アンケートモニターにはアルバイトのような「この日の何時から何時まで働く」という拘束性はなく、自分の好きな日時に好きなだけ仕事を入れることができます。
働く場所も、アルバイトは基本的に現地に行き仕事をしますが、アンケートモニターは場所を問わないものが多いので在宅でもOKです。
フレキシブルな働き方が魅力のアンケートモニターですが、収入面でみるとどうしてもアルバイトのほうが多くなります。
アンケートモニターのなかには、たまに高額報酬のものもあります。しかし基本的には高収入を得る手段ではなく、お小遣い稼ぎとしてサブで働くものになります。
仕事もいつ入るか波があって不安定なので、毎月しっかり一定の収入を得たい方にはアルバイトのほうが向いているといえるでしょう。
アンケートモニターのメリット
アンケートモニターにはたくさんのメリットがあります。
まず大きなポイントは、気軽にできること。一消費者としての意見・感想を情報として提供するので、特別なスキルや資格は不要です。さらに面接や履歴書提出も不要のところがほとんどなので、思い立ったら誰でも気軽に始められるのがポイントです。
さらに時間や場所も自分の都合に合わせられるのもうれしいポイントです。基本的にアンケートモニターの仕事時間は短時間・短期間なので、自分のスキマ時間に合わせて差し込むことができます。
場所も在宅でできるものが多いので、本業や家事がひととおり終わったあとの夜に少しだけやる、といった柔軟な働き方も可能です。しっかりシフトを組まれる固定アルバイトが難しい方にもおすすめ。
モニタリング対象には新商品も多く、いち早く新しい商品を試せる楽しさもあります。試す商品やサービスもさまざまな種類があり、毎回新しいものを体験できます。同じ作業をもくもくとやることが苦手な方にもぴったりです。
アンケートモニターの種類
アンケートモニターにもさまざまな種類があります。
5つに分けてそれぞれ解説します。 5種類それぞれの所要時間と報酬の目安は下記のとおりです。
所要時間(目安) | 報酬(目安) | |
---|---|---|
Webアンケート | 5~15分ほど | 1~100円ほど |
個別インタビュー | 1時間~2時間ほど | 3,000~10,000円ほど |
商品モニター | ものによって異なる (数日から数週間、毎日数分ずつ継続して商品を使用するものが多い) |
500円ほど |
座談会 (グループインタビュー) |
2時間ほど | 5,000~10,000円ほど |
覆面調査 (ミステリーショッパー) |
ものによって異なる | 2,000~4,000円ほど |
ホームユーステスト (サンプル調査) |
ものによって異なる (数日から数週間、毎日数分ずつ継続してサンプルを使用するものが多い) |
1,000~5,000円ほど |
個別インタビューなど現地に行く必要があるものは、現地までの交通費は自己負担になることが多いので申し込みの際によく確認して参加しましょう。
以下、1つずつ具体的に解説します。
Webアンケート
まず1番シンプルなのが、Webアンケート回答です。パソコンやスマートフォンとインターネット環境があればどこでもでき、時間も1回およそ5分~15分くらいと短時間で回答できます。
Webアンケートには事前アンケートと本調査アンケートの2種類があります。
順序としては、まず事前アンケートを受けます。これは本調査アンケートに進む方を選ぶための事前準備のようなものです。
事前調査での回答や、アンケートモニター会社に事前登録しておく属性情報(性別、年齢、居住地、職業など)の内容を考慮したうえで、本調査の対象になった方へ本調査アンケートの依頼があらためて届きます。
本調査のほうがアンケート時間もかかるので、報酬も高くなります。
個別インタビュー
個別インタビューでは、日時と場所が指定されており、現地で直接インタビューに答えます。基本的にインタビュアーと自分の1対1で、所要時間は1~2時間ほどです。
自宅でスキマ時間に気軽にやるものとは異なり、実際に現地まで足を運ぶ手間があり、ある程度時間を拘束されます。その分報酬も高く、調査によっては、その場で現金を手渡しということもあります。
最近は現地まで行かなくても、オンラインでインタビューに答えるものも増えています。これは「Webインタビュー」もしくは「オンラインインタビュー」と呼ばれ、パソコン上でzoomなどのオンライン会議ツールを使用します。
1対1でずっと答え続けなければならない大変さはありますが、高収入を目指す方にはおすすめのアンケートモニターです。
商品モニター
商品モニターは、企業から指定された商品などを試して、感想や評価を回答します。サンプルとして商品を受け取り、自分で実際に試します。
商品は新商品の食べ物や化粧品が多く、まだ世の中に出ていない商品を試せたり、普段自分では選ばないような商品にチャレンジできたりするのも楽しいポイントです。
またアンケートによっては、まず商品を購入してアンケート回答したあとに報酬の一部として商品代を受け取るという形式も存在します。
参加募集のアンケートにスケジュールや詳細が記入されているので、確認しながら参加を検討してみてください。
座談会(グループインタビュー)
座談会(グループインタビュー)とは、指定された日時に指定された場所に行き、複数人で特定の商品やサービスに関する意見を話し合う会です。集まる人数は3人~8人ほど、実施時間は1時間~2時間ほどがほとんどです。
意見を話し合うといっても、会議や討論会のような固いものではありません。お茶やお菓子などが用意され、参加者同士楽しくおしゃべりをするようなアットホームなイメージです。司会者もいるので進行も安心です。
人と話すのが好きな方にはおすすめのアンケートモニターです。
ちなみにこちらも、自宅からオンラインで参加できるWebインタビュー(オンラインインタビュー)形式のものもあります。
覆面調査(ミステリーショッパー)
覆面調査(ミステリーショッパー)とは、一般客にふんして実際に店舗に足を運び、商品やサービスを体験して評価や感想を報告することです。店舗側には事前に調査が入る旨が伝達されていないので、いつもどおりのリアルな状態を確認できます。そこで得た顧客目線のリアルな意見は、サービス改善のために重宝します。
覆面調査のアンケートモニターをする際は、調査していることを店舗側に気付かれないように注意を払う必要があります。挙動不審になってしまったり、あからさまにメモを取ったりしないようにしましょう。
また気になるポイントがあったら、なるべく具体的にアンケートに回答するとベターです。
ホームユーステスト(サンプル調査)
ホームユーステスト(サンプル調査)とは、自宅に届くサンプル商品を試して、使用感や評価を答えるアンケートです。サンプル商品は基本的に無料です。
事前に参加内容に関する事前アンケートに回答し、サンプル品の内容やアンケート調査のスケジュールを確認して参加の旨を回答すると、後日自宅にサンプル品とアンケートが届きます。
アンケートモニターになるためのフロー
メリットや特徴がわかったところで、実際にアンケートモニターをやってみたい方のために始めるフローを解説します。フローは大きく3つあります。
・アンケートモニター会社に登録
・アンケートに回答
・報酬の受け取り
1つずつ具体的に見ていきましょう。
アンケートモニター会社に登録する
まずはアンケートモニター会社に登録をします。
性別や居住地などの属性情報を入れますが、ポイントは任意情報含め、できるだけ内容を埋めて情報を増やしておくこと。
アンケートモニター会社は、登録された情報の内容によって、どの登録者にアンケートを依頼するか判断します。そのためできるだけ要素が多いほうが、「この人にはこれも頼めるかも」という可能性が広がります。
特にWebアンケートの場合、この登録情報の充実がとても大切なので、面倒くさがらずにしっかり入力しておきましょう。
ちなみにinfoQ(インフォキュー)では登録完了まで簡単3ステップ。1、2分もあれば登録が完了します。
infoQのWebサイト内から新規登録フォームに必要事項を入力して送信。そのあと登録した電話番号から確認用番号に電話をかけて、本人確認をします(音声アナウンスを数秒聞くだけです)。電話を切ったら、届いた確認メールのURLをクリックするだけでOKです。
アンケートに答える
必要情報を登録したら、あとは登録したメールアドレスにアンケート依頼が届くのを待ちます。依頼メールが届き始めたら、さっそくアンケートに回答していきましょう。
すべてインターネット上で回答できるWebアンケートであればすぐに回答が完了します。座談会やホームユーステストの事前アンケートであれば、回答した内容と登録情報を考慮したうえで後日あらためてアンケート依頼が来ます。
まずは自分の興味がある内容のものだけでもOKです。気軽に答えてみましょう。
会社ごとに違いますが、だいたい「1ポイント=1円」でポイント換算されます。ある程度溜まったらWebサイト内で現金やギフト券などに交換して受け取ります。
ポイントの使用には有効期限がある場合も多いので、アンケートサイトごとのルールを必ずチェックしましょう。
アンケートモニターで稼ぐコツ
せっかくアンケートモニターを始めたのなら、できるだけ効率良く稼ぎたいですよね。
ちょっとしたコツを意識すれば、アンケートモニターでもしっかりお小遣い稼ぎができますよ。ポイントをご紹介します。
アンケートには正確に回答する
アンケートモニターで回答した内容は、すべて担当者がチェックしています。そのなかで明らかに内容が矛盾しているものや、適当に回答されていると判断されたものは、データとして企業には届けられません。あまりにもそのような回答姿勢が続くと、今後アンケート依頼の配信が減らされたり、止められてしまったりすることもあります。
回答はあくまでも大勢の中の1人の小さな意見ですが、それが企業にとっては大切な財産になります。正確で丁寧な回答は、サービス改善のもととなり、社会貢献にもつながります。
報酬のためだけにひたすら数だけこなして、適当な回答をしないようにしましょう。
興味がない分野にも応募してみる
アンケートモニターは、事前に登録した属性情報に基づいて依頼が届きます。さまざまなアンケートがあるので、届く依頼の内容は毎回興味があるジャンルとは限りません。
自分の興味があるジャンルだけ回答するのももちろんOKですが、慣れてきたらぜひ興味があまりない分野にも思い切って回答してみましょう。
「興味がないと思っていたけど、実際に回答してみたら意外と内容が面白かった……」という経験ができるのもアンケートモニターの利点です。さらに自分の知識も増え、今後回答できるアンケートの間口が広がります。
複数のアンケートサイトに登録しておく
せっかくアンケートサイトに登録しても、常に自分のやりたい案件があるわけではありません。またある程度稼ぎたいのなら、ぜひ高単価な案件も狙っていきたいところ。
そのためにも、登録するアンケートサイトは1つだけに絞らず、いくつか複数かけもっておくことをおすすめします。母数を増やしておけばそれだけ案件の選択肢が増えるので、ぜひいくつか登録しておきましょう。
あくまでもお小遣い稼ぎだととらえておく
アンケートモニターは、スキマ時間で手軽にお仕事になる点が魅力ですが、あくまでもお小遣い稼ぎだととらえておくことも大切です。
これだけで高額を稼ぐためには、かなりのアンケート本数をこなさないといけなくなります。そのため、本業としてやっていくのはあまり現実的ではありません。
あくまでも本業や家事・子育てのスキマ時間を有効利用した、プチ仕事の感覚でやりましょう。
まとめ
アンケートモニターの特徴やコツはいかがでしたか?
うまく活用すれば、いろいろな新製品が試せてお小遣い稼ぎができるので、メリットたくさんのアンケートモニター。専門スキルや資格も不要で、自分の都合に合わせて稼ぐことができる気軽さが魅力ですよね。
稼ぐコツを意識すれば、誰でもチャレンジできるお仕事です。気になった方は、まずはアンケートサイトに登録するところから始めてみませんか?