家計簿の役割とは?継続して貯蓄につなげるためのコツを解説

家計簿の役割とは?継続して貯蓄につなげるためのコツを解説

よく家計簿をつけると節約につながると言われています。「節約につながるのであれば始めてみたい」と思いつつも、本当に効果があるのか疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。また、「以前はつけていたけれど、時間がなくなって辞めてしまった」と、家計簿を継続してつけることが難しいという方も多いと思います。
この記事では、家計簿をつけることによって得られるメリットやその実践方法、無理なく続けるコツなどを紹介します。

家計簿はつけたほうが良い?家計簿でお金を管理する2つのメリット

家計簿は、家庭の収入・支出を記録する帳簿のことです。

期間を1ヶ月程度の単位で区切り、支出の種類を項目ごとに分けて記録します。
ここでは、家計簿をつけることで得られるメリットを2点紹介します。

無駄遣い防止など、家計改善ができる

1点目のメリットは、お金の出入りが明らかになることです。家計簿をつけることで、何にどのくらいのお金を使っているのかが可視化されます。また、項目ごとに支出記録をつけて管理することで、支出の傾向や癖を客観的に見つけることができます。それにより、今後の生活費の見直しや無駄遣い防止につながり、節約・貯蓄のきっかけとなります。

支出の予測ができる

2点目のメリットは、支出の見通しがたてやすくなることです。家計簿を継続してつけると、時間が経った後でも支出の傾向を確認することができ、年間を通して出費の多い時期を把握することができます。
例えば、「12月は親族のプレゼントを購入するから出費が増えそうだ」「来年は火災保険の更新があるから準備しておこう」など把握しておけば、予測した出費に向けて計画的に貯蓄を行うことができます。

【管理方法はさまざま】どの家計簿ツールが良い?

【管理方法はさまざま】どの家計簿ツールが良い?

おすすめの家計簿の作成方法は以下のとおりです。

  • 家計簿手帳に手書きで記録する
  • 家計簿アプリに記録する
  • 表計算ソフトに記録する

それぞれの方法について、「特徴」「メリット・デメリット」「おすすめの人」の3観点から説明します。

家計簿手帳に手書きで記録する

1つ目の記録方法は「手書き」です。紙の家計簿帳に、手書きで記録するオーソドックスな方法は昔から親しまれています。
最近では、さまざまなデザインやレイアウトの家計簿帳が販売されており、使い勝手の良いものが多く存在します。希望や用途に合わせた家計簿帳を使うことで、継続するモチベーションを維持する効果が期待できます。
手書きのデメリットとしては、集計に時間がかかることです。各項目の記入をすべて手書きで行うため、手間がかかります。また、電卓を使用したとしても、手作業の中ではミスが起こる可能性があるため、修正するとなれば、さらに手間がかかります。

家計簿アプリに記録する

家計簿を記録するアプリも開発されています。スマホにインストールしておけば、場所や時間を選ばず手軽に管理できます。買い物した際に、その場ですぐに記録すれば「つけ忘れ」を防ぐことが可能です。また、家族で同一のアプリを使って同期すれば、複数人で同じデータを管理することもできます。
家計簿アプリは便利な機能が多くリリースされています。例えば、「期間やカテゴリー別に予算を設定する」「支出が予算を超えそうになると通知」「銀行口座やクレジットカードと連携して、取引を自動で記録」「レシートの写真を撮るだけで支出を入力」などです。現金だけではなく、電子マネーやクレジットカードなどの利用頻度が高い方にとっては非常に便利な機能です。

表計算ソフトに記録する

ExcelやGoogleスプレッドシートといった計算ソフトを使用する方法もあります。
データを打ち込めば自動計算されるので、家計簿記録にかかる手間が少なく、計算ミスをする心配もありません。また、収支の計算だけでなく、さまざまな関数を用いてグラフを作成することも可能です。グラフを使えば視覚的に把握することもでき、収支傾向が分析しやすくなります。
また、あらかじめソフトにインストールされている多種多様なテンプレートを使えば自分でレイアウトする必要もありません。Excelを使いこなすことで楽に家計簿をつけることができますが、パソコンや関数に馴染みのない方は、難しく感じるかもしれません。

三日坊主にならないために!家計簿を続けるコツを紹介

本記事では、家計簿を継続するためのコツを紹介します。

家計簿をつけるメリットは多々あるものの、家事や育児の合間に記録をつけるのが大変で、続かないという方もいるかもしれません。

管理項目を増やしすぎない

家計簿の項目はまず、大きく「固定費」「変動費」の二つに分けられます。そして、さらに「所得税」「食事代」「衣服代」などに細分化されます。ここで気を付けたいことは、細分化して項目数が増えすぎてしまうと、記録にかかる手間が増え、家計簿を付ける負担が増してしまうことです。面倒だと捉えてしまうと、継続するモチベーションが低下し、継続が難しくなります。
設定すべき項目は各家庭の収支状況によって異なりますが、最初は細かく分けすぎないようにしましょう。家計簿をつけることに慣れるに従って、必要に応じて細分化することをおすすめします。

自分に適した方法を選ぶ

人によって管理しやすいと感じる方法や、モチベーションを維持できる方法は異なります。
例えば、手書きすることでお金の動きを把握したい人もいれば、アプリを使ってその都度その場で入力していきたい人もいます。自分のライフスタイルや好みに合った方法を選ぶことで、無理なく続けることができるでしょう。

家計簿をつける時間を決めておく

家計簿をつける時間を決めておけば、つけ忘れを防ぐことができます。夕食後や就寝前など、日々のルーティンに家計簿記入の時間を組み込むと、習慣化も期待できます。
また、スマートフォンでアラームやリマインダーを設定する方法もあります。毎日記入することが難しければ、3日に1回、週に1回など、負担にならない範囲で始めてみましょう。

完璧を求めない

完璧を求めて気負い過ぎないことも大切です。
「家庭の収支を正確に把握したい」と、端数や品目の詳細まで細かに管理したい気持ちは素晴らしいですが、続けるのがつらくなってしまう場合もあります。
重要なのは、家計簿の完璧さではありません。家計簿を通してお金を管理する、無駄遣いを減らすという目的が第一です。あくまでも家計簿の記入は目的達成の手段であることを踏まえ、目標とする節約・貯金金額を記載するなどしつつ、無理なく続けることを意識してみてください。
ちなみに、月末あるいは月初に、振り返りの時間も設けることも有効です。収支記録を見ながら現状と目標の進捗を把握することで、お金を使いすぎてしまった箇所の反省から改善策を考えることができます。

家計簿をつける時のよくある疑問

家計簿をつける時のよくある疑問

家計簿をつける際に困りがちなポイント

家計簿をつける際のポイントについて一通り説明しました。次はQ&A形式にて、家計簿をつける際に困りがちなポイントと解決法を紹介します。

クレジットカードの支払いは、どのようにカウントすればよい?

「購入した日」もしくは「引き落とし日」のどちらを記載するか、結論としてどちらでもよいのですが、タイミングがぶれたり重複しないようにあらかじめルールを決めておくのがおすすめです。

購入日をベースに記録する 購入日をベースに記録すれば適切に支出項目を管理できるため、振り返りもしやすくなります。

しかし、現実のお金の動きと家計簿の記載が一致しない点に注意が必要です。
引落し日をベースに記録する 引落し日をベースに記録する場合は、現実のお金の動きと家計簿の記載が一致するため管理がしやすいです。

しかし、クレジットカードの明細書だけでは購入に関する詳細な情報がわからず、何を購入したのか振り返りづらい場合もあります。また、高額商品を分割払いで購入した場合は支出の管理が複雑になります。

家計の管理や改善を目的として家計簿をつけているのであれば、購入日をベースにする記載方法がおすすめです。
家計簿アプリの中には、クレジットカードと連携し、カードの使用履歴を簡単に確認できるものもあります。クレジットカードの決済が多い方は、連携機能を持つ家計簿アプリの利用を検討しましょう。

電子マネーなどのキャッシュレス決済はどう記録すればよい?

現金払いの機会が減り、電子マネー決済やスマートフォン決済などのキャッシュレス決済が日常的になっている人も多いでしょう。キャッシュレス決済は便利な反面、お金の流れが見えづらい難点があります。
キャッシュレス決済の家計簿への記録を楽に行うためには、使用する決済方法を増やし過ぎないことです。複数種類で決済をしていると、家計簿をつける際に項目や備考を多く書く必要が出てきます。普段利用するキャッシュレス決済の種類は絞った上で、家計簿を記録しましょう。

家計簿をつけているのに、なかなかお金がたまらない

家計簿をつければ、収支状況が把握できて節約に繋がるメリットがあります。しかし、数字を記録しているだけで貯蓄が増えるというわけではありません。
貯蓄をめざすのであれば、家計簿にくわえてひと工夫が必要です。例えば、「いつまでにいくら貯蓄する」という具体的な目標を立てて、日々の行動を算出してはいかがでしょうか。先に貯蓄分の金額を抜き残ったお金を生活費に充てれば、貯蓄を叶えながら、家計費のやりくりができます。

節約や貯蓄のためにできること

家計簿に慣れたら、別の方法にもチャレンジしてみましょう。

無駄遣いを減らしたい、効率よく貯金したいという目的を叶えるための方法は、上述した家計簿をつけるだけではありません。家計簿以外にも、日々の支出を節約し、貯蓄を増やす方法は存在します。

固定費を見直す

家計の支出には、自ら購入したという意識があまりないものも含まれます。例えば、光熱費や通信費、保険料などです。固定費は、支出の中でも大きな割合を占めます。定期的に契約内容を見直し、支出削減できないか確認しましょう。
関心のある方は、「主婦におすすめの節約術!食費や固定費を無理なく抑えるコツ」もご覧ください。

副収入を確保する

貯蓄をするためには、支出を減らすだけでなく収入を増やす方法もあります。
副業には、フードデリバリーやイベントスタッフなど、外で働く単発のアルバイトもありますが、スマホやパソコンでできる副業も多くあります。アンケートサイトやデータ入力であれば、気軽に始めることができます。
副業について詳しく知りたい方は、「隙間時間に稼げる副業21選!初心者が注意すべき点も紹介」をご覧ください。
また、スキマ時間を活用して行うポイ活もおすすめです。一案件ごとに得られる報酬額は少ない場合が多いですが、その分手軽に行うことができます。

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infoQではwebアンケートにくわえ、商品モニターなどさまざまなアンケートがあり、楽しみながらポイ活をすることができます。

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まとめ

家計簿を使って節約につなげよう

家計簿をつければ日々の収支を把握・管理でき、計画的に節約・貯金に役立てることができます。手書きで記入する方法、家計簿アプリや表計算ソフトなど、個人の好みに合わせた方法があります。継続できるものを選ぶことがおすすめです。
家計簿は、継続が大切です。日々のルーティーンに組み込んで習慣化させたり、無理しない方法で実践して継続しやすくしたりと、工夫して続けていきましょう。また、節約方法や貯蓄したい目標金額を掲げることで継続のためのモチベーションも維持できます。

よくある質問

Q1.家計簿をつけるメリットはなんですか?

家計簿をつけることで、家庭の支出の傾向を把握し、無駄遣いの防止を防ぐことができます。また、繰り返し記録することで、収支状況のパターンが掴みやすくなり、支出を予測することもできます。
詳しくは「家計簿はつけたほうが良い?家計簿でお金を管理する2つのメリット」の章をご覧ください。

Q2. 家計簿を続けるコツは?

家計簿を三日坊主にならずに続けるポイントは、「管理項目を増やし過ぎない」「使いやすいツールを選ぶ」「完璧を求めない」ことです。記載事項が多過ぎたり、1円のミスもしないようにすると、記録が大きな負担となり続かなくなってしまいます。また、アナログかデジタルか、アプリか表計算ソフトかなど、記録方法も継続のしやすさに関わります。
詳しくは「三日坊主にならないために!家計簿を続けるコツを紹介」の章をご覧ください。

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