主婦におすすめの節約術!食費や固定費を無理なく抑えるコツ

主婦におすすめの節約術!食費や固定費を無理なく抑えるコツ

家計の節約は大切ですが、効果が出るまで時間がかかるもの。日々の継続が大事とわかっていても、モチベーションを維持するのは難しいですよね。

特に毎月かかり家計を圧迫しやすいのが、食費や固定費です。これらをどれだけ抑えられるかが節約のカギになります。

今回は主婦の方におすすめの、無理なく続けられる節約術をご紹介します。

節約主婦必見!理想の支出目安と平均値

節約主婦必見!理想の支出目安と平均値

ただやみくもに「節約しなくては…!」と気負うより、まずは「何のために節約したいのか」という目標を明確にしましょう。

節約だけではなく、今後どのような人生を送っていきたいのかが明確になり、日々の節約へのモチベーションが維持しやすくなります。

例えば以下のような、具体的な目標です。

  • 子どもの大学進学までの資金を貯める
  • 今年の夏休みにハワイ旅行に行く
  • 2年後までを目標に家を購入する
  • 夫婦の老後の貯えとする

目標を立てる目安として、3人家族、4人家族の2パターンで理想の支出目安と平均値を見ていきましょう。

同じ家族構成でも、住んでいる地域や子どもの年齢など、状況によって金額の目安は変わりますので、あくまでも目安として参考にしてください。

※家計にかかる主要な費用をピックアップして算出。住居費は、賃貸や持ち家など家庭によって大きく違うので、支出目安割合だけ掲載。

3人家族の場合

  支出目安割合 平均値
食費 15% 7万8,000円
光熱水道費 5% 2万2,000円
住居費 30% -
通信・交通費 5% 4万1,000円
保険医療費 3% 1万4,000円

参照:総務省「家計調査(家計収支編)2020年」表3-1

上記のほかに教育費や娯楽費、衣服費などを足して、3人家族の平均支出額(月)は約30万3,000円です。

4人家族の場合

  支出目安割合 平均値
食費 15% 8万7,000円
光熱水道費 4% 2万4,000円
住居費 30% -
通信・交通費 3% 4万7,000円
保険医療費 4% 1万2,000円

参照:総務省「家計調査(家計収支編)2020年」表3-1

4人家族は、上記に他の諸費用を足して、平均支出額(月)は約33万円です。

主婦におすすめ|食費の節約術

主婦におすすめ|食費の節約術

生活する上でかかる費用のなかで、今日からすぐに削減できるのが食費です。

前述の通り、3~4人家族で毎月平均8〜9万円ほどかかっています。この食費を節約することで、家計全体の費用は大きく抑えられます。

まず食費の節約方法を、食材費と外食費でそれぞれ説明します。

食材費

食材費の節約のポイントは、以下4つです。

  • 無駄なく使い切れる分だけ買う
  • キャベツやきのこなど、安価で使い回ししやすい食材を買う
  • 食材が余ったら冷凍保存する
  • ふるさと納税を賢く活用する

スーパーに食材を買いに行くときは、先にざっくりとこの先一週間の献立を立てて、必要なものをメモしてから行きましょう。

せっかく安く買っても、食材が無駄になってしまっては本末転倒ですので、おおまかにでも献立を考えて、必要な食材を決めておくと節約効果が高まります。

キャベツやきのこ、ネギや豚小間や豆腐など、安価でさまざまな料理に使いまわしやすい食材もおすすめです。

食材がもし余ったら、冷凍保存しましょう。特に肉類は特売日にまとめ買いして、冷凍しておくと便利です。
野菜も下ゆでなど下処理をして冷凍すると、日持ちするので、安く大量に買った食材も無駄にせずに済みます。

ちなみに、ふるさと納税も食材費の節約になるのでおすすめです。肉や野菜、フルーツや米などさまざまな返礼品を選べます。1回限りで購入するものもあれば、1年間毎月定期的に届く定期便もあります。

定期便の返礼品の一例は以下の通りです。

  • 鹿児島産牛肉・豚肉定期便(全12回):150,000円
  • 新潟産米5kg定期便(全12回):76,000円
  • 佐賀産野菜詰め合わせ定期便(全12回):60,000円

毎月自動的に届くので、その分食材費を削減できるのはもちろん、重い米などをスーパーから運んでくる手間もないのがうれしいですね。

外食費

外食は自炊に比べてどうしても割高になるため、外食費のかけすぎは浪費につながります。
しかし、だからといって外食を一切禁止にすると、ストレスが溜まる人もいるでしょう。

節約は我慢し続けながらやるとなかなか継続できません。時々でも外食を楽しむことは、良い気分転換になります。毎月外食費に使う目安の金額だけ決めておき、その金額内で楽しみましょう。

主婦におすすめ|固定費の節約術

主婦におすすめ|固定費の節約術

次に固定費の節約術をご紹介します。

生活する上で必ずかかる固定費だからこそ、いかに抑えるかが節約のカギです。

固定費の節約というと難しそうに聞こえますが、最初の設定を安いものにしておけばOK。あとは放っておくだけで毎月自動的に節約されるので楽です。

固定費の種類ごとに、おすすめの節約術をご紹介します。

光熱費

まずは光熱費です。2016年4月に電力の小売が全面自由化され、電気会社やガス会社は各家庭で自由に選べるようになりました。

電気を多めに使う家庭向けのプランや、使う時間帯で料金が違うプラン、電気とガス両方契約してお得になるプランなど、生活に合わせたさまざまなプランが選べます。

一般的な3人~4人家族の一ヵ月の電気代平均は11,000円ほどですが、プランによっては、初年度は一年で20,000円前後節約できることもあります。

マンションやアパートなど集合住宅に住んでいても個別に契約できることが多いので、ぜひ調べてみてください。

ほかにも消費電力の低い省エネ家電に買い替えたり、こまめに電気コードを抜いて待機電力を減らしたりすることで、少しずつ光熱費を削減できます。

住居費

固定費の中で大部分を占めるのが住居費(家賃・住宅ローン)です。賃貸、持ち家それぞれの場合で解説します。

賃貸の場合

まずは賃貸です。家賃の目安は、毎月の手取りの20~30%と言われています。

家賃の目安を考える際は、賃貸料以外に管理費や共益費、駐車場代なども含めて考えた方が良いでしょう。

月の手取りから算出した家賃の目安は下記の通りです。

月の手取り 30% 20%
25万円 7万5,000円 5万円
30万円 9万円 6万円
35万円 10万5,000円 7万円
40万円 12万円 8万円
45万円 13万5,000円 9万円
50万円 15万円 10万円

計算し毎月の住居費が30%を超えていたら、費用の見直しを考えたいところ。大家さんに家賃交渉するのも手です。

ベストなタイミングは契約前ですが、実際住んだあとも契約更新時に交渉できる可能性があります。ただ家賃の値下げを要望するのではなく、以下のような明確な理由も用意しておきましょう。

  • 建物の劣化で雨漏りが直らない
  • 隣に大きなマンションができて日当たりが悪くなった
  • 近くのスーパーがなくなった

契約時から物理的に変化があり、住環境が不便になって建物の価値が下がった要因を伝えると、家賃交渉が成立する可能性が高いでしょう。

マイホームの場合

マイホームは事前にローン計画をしっかり立てておくことが大前提です。

住宅金融支援機構の「2020年度 住宅ローン貸出動向調査」によると、ローン返済の平均年数は27年とされています。

マイホームのローン返済計画を立てるために、借入希望額や毎月の返済予定額、返済期間や年収を入力するとローンのシミュレーションが行えるWebサイトを活用するのも良いでしょう。

すでにローン返済期間に入っていたら、毎月の返済額とは別に、まとまった返済額を支払うローンの繰り上げ返済も有効です。

繰り上げ返済を行うことで返済がすべて元本に充てられるため、その分の支払い利息がなくなり、今後の負担額が減ります。

携帯通信費

生活必需品となった携帯通信費も大きく節約できる見直しポイントです。携帯電話の通信費における節約ポイントは以下2つです。

  • 今契約している携帯電話のプランを見直す
  • 格安SIMへの乗り換えを検討する

2021年2月以降、各携帯電話事業社は続々と新料金プランを開始し、使用料金がグッと下がりました。まだプランを変更していない方は、新料金プランをチェックしてみましょう。

また、最初の契約時に自動的に加入したオプションなどが、そのままになっていることもあります。
毎月数百円でも、ずっと続ければ大きな出費につながるため、不要なオプションは解除しましょう。

他にも格安SIMに乗り換えるのもおすすめです。プランによりますが、月額数百円からのプランもあります。

最近は実店舗がある格安SIMブランドも増えてきて、何かトラブルがあったときに相談しやすくなりました。大手携帯電話事業社の回線を使えるので、普段の使用感も大手とあまり変わりません。

格安SIMに乗り換えただけで、今までの半額程度の金額に抑えられることも。お得なプランはぜひチェックしてみてください。

なお、infoQでは2021年3月に携帯の利用調査を実施しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

車の維持費

車の維持費も見直しどころです。マイカーを所持すると、車本体の購入代金に加え、定期的にさまざまな維持費がかかります。

主な車の維持費:
車検代、駐車場代、故障修理代、メンテナンス代、ガソリン代、保険代

特に都市部は毎月の駐車場代だけでもかなりかかります。

どうしても車を所持したいなら別ですが、今はカーシェアリングやカーリースなど便利なレンタルサービスも豊富です。

これらのサービスを上手く活用することで、場合によっては車を持つより出費が抑えられることもあります。

例えば年間で5,000km走行する場合、年間の車の維持費はマイカーなら約54万円、カーシェアリングなら約10万円になることも。

10,000km走行する場合も、マイカーで約57万円、カーシェアリングで約18万円になることもあり、年間で見ると大きな金額差があるのがわかります。

これらはあくまでも一例で、サービス内容や車種、プランなどによって変わります。

どうしても車を所持したいのか、車を使う頻度はどのくらいか、今の車をいつまで使いたいのかなど、車のライフプランを見直してレンタルも視野に入れてみましょう。

保険料

保険はいざというときの安心材料になりますが、保険料の払い過ぎで毎月の家計を圧迫していては本末転倒。
本当にすべて必要なものか、保険料の見直しも行いましょう。

複数の保険に加入している場合、保障内容が重複していることもあります。

例えば、夫が加入している保険①が「自分を含む家族全員のケガの保障」、妻が加入している保険②では「自分のケガの保障」が保障内容に入っているとします。
もし妻がケガをしたら、保険の①と②両方対象になります。よってどちらか1つだけで良いと判断できます。

また日本には被用者保険や国民健康保険などの公的医療保険制度があり、基本的なケガや病気は公的医療保険制度でまかなえます。

さらに医療費が一定額を超えると、超えた額の払い戻しが受けられる「高額医療費制度」もあります。

保険の保障内容によっては社会保障で十分まかなえ、保険加入は不要なこともありますので、ぜひ保障内容を確認してみましょう。

節約主婦必見!理想の支出目安と平均値

主婦が楽しく節約するための心構え

さまざまな節約術を紹介してきましたが、節約は日々続けることで効果がでるもの。

そのためにも無理をしすぎず、できる範囲での節約が大切です。

例えば、いくら安いからといって遠くのスーパーに行ったり、欲しいものや食べたいものを我慢しすぎたりすると、気持ちもモチベーションも下がりますよね。

お金を使う=悪いことではありません。節約で大切なのはあくまでも無駄な出費を減らすことです。

たまにはご褒美など有意義にお金を使いつつ、楽しみながら節約していきましょう。

まとめ

無理のない範囲で続ける節約は、家計だけではなく気持ちも楽にしてくれます。最初に立てた目的を忘れずに、家族と協力して楽しく続けてみてください。

さらに、節約だけでなく収入を増やすことで目的達成が近づきます。

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