SNSの利用実態は?10代から50代の男女3,000人を調査

SNSの利用実態は?10代から50代の男女3,000人を調査

 

LINE、YouTube、TwitterといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、今や私たちの生活に欠かせないものとなりつつあります。SNSの種類がさまざまある中で、その使い分けや使用目的は、人によっても年代によっても異なります。

本記事では、WEBアンケートであるinfoQを利用している全国10代〜50代の男女3,000人を対象に、SNSの利用実態についてアンケートを実施した結果を解説していきます。

今回の調査では、SNS利用の多様化に加え、年代やとりまくコミュニティーによっても利用目的に差が生まれることがわかりました。

※なお本調査は、アンケートサイトinfoQを利用している方を対象にしております。アンケート回答に日常的にインターネットを利用される方にお答えいただいています。

 

Q1 利用しているSNSは?

<2022年度版>利用頻度が高いSNSトップ5!
今後の新勢力にも注目

グラフ:Q1 利用しているSNSは?

調査対象3,000人のうち、SNSを利用していると回答した2,730人の方へ、複数回答で利用しているSNSについて聞いたところ、以下のSNSが並ぶ結果となりました。

「LINE」(81.9%)
「YouTube」(78.8%)
「Twitter」(64.0%)
「Instagram」(52.0%)
「Facebook」(23.7%)

結果は「LINE」がトップとなり、友人知人との連絡手段として活用されていることが想定されます。年代別で見ていくと、調査対象者のうち10代〜30代男女で平均84.1%、40代以降も平均79.6%の高い利用率が分かりました。
年齢の枠を越え、メールに代わる連絡手段として広く活用されていることが伺えます。

「LINE」に続き、利用頻度が高いSNSの2位は「YouTube」でした。
YouTubeは、テレビの代替え・情報収集ツールとして活用されていることが考えられます。

近年ではテキスト情報よりも動画で情報を収集する人も増えてきており、それに伴って情報収集用のコンテンツの充実も図られているため、上位にランクインしたと考えられます。
連絡手段やメディアとして、今まで利用してきたツールの代替として使われているSNSの利用頻度が高くなり、多くの人が使用している実態が分かりました。

また、6〜10位は以下の通りでした。
「TikTok(ティックトック)」(15.1%)
「Pinterest(ピンタレスト)」(6.7%)
「note(ノート)」(3.2%)
「Zenly(ゼンリー)」(2.1%)
「LinkedIn(リンクトイン)」(1.2%)

上記選択肢以外にも、SNS発祥の初期に人気であったmixi(ミクシィ)や、メディアミックスサービスというジャンルで注目されるTumblr(タンブラー)と回答された方もいました。
また、WeChat(ウィーチャット)、bilibili(ビリビリ)といった、まだ日本語対応がされていないSNSの回答もありました。
今回のアンケートにおいて下位となっているSNSも、トレンド変動等で今後認知度の向上が図られ、多くの人に受け入れられていく可能性があるので要注目です。

 

Q2 中でも利用頻度が最も高いSNSは?

「LINE」「YouTube」「Twitter」で全体の4分の3を占める結果に!

グラフ:Q1 利用しているSNSは?

次に、どのようなSNSが多く使われているのかをみていきましょう。
調査対象3,000人に「利用頻度の高いSNSは?」との質問に対し、使用頻度が高いSNSはグラフの通りになりました。

上位3つの「LINE」「YouTube」「Twitter」でなんと4分の3を占めていると分かりました。これらSNSはほぼ同等の結果となり、幅広い年代でベーシックに使用されていることも分かりました。
また、SNSを利用しない方の割合も明らかになりました。
「SNSを利用していない」という方は全年代を通して約10%、年齢別でみると50代では女性17.7%、男性16.7%という結果に。
本記事の後半では、利用しない方への調査結果も掲載しています。

次の章では、SNSの利用される方の具体的な利用目的についてみていきましょう。

 

Q3 SNSを利用する目的は?

「検索目的のある情報収集のため」が6割を越え、トップに

グラフ:Q3 SNSを利用する目的は?

続いて、SNS利用にどのような目的があるかを調査しました。
SNSの利用目的のトップ5は、以下の結果となりました。

「情報収集(検索目的あり)」(62.1%)
「娯楽・楽しみとして」(52.9%)
「暇つぶし」(40.9%)
「情報収集(検索目的なし)」(34.7%)
「コミュニケーション」(29.8%)

検索目的の有無に関わらず情報収集が、個人利用・広告ビジネス利用のどちらを含めても情報発信より大きな割合を占めました。

情報発信(個人利用)としての利用目的が16.0%に対し、情報収集・娯楽などの割合が50%を超えていることからも分かるように、全世代的にはSNSを利用して自らが発信することが、いまだ少数派ということも分かります。

若年層では「つい見てしまう」という人も多く、SNSが生活の一部になっていることが伺えます。

 

Q4 SNSを使う動機や理由は?

暇つぶしの中で、世の中の最新情報や知人・有名人の近況をチェック

グラフ:Q4 SNSを使う動機や理由は?

「SNSを使う動機や理由に、当てはまるものをすべて教えてください」との質問に対し、特に多い回答のTOP3は以下の通りとなりました。

「暇つぶしのため」(41.0%)
「最新情報を知りたい」(30.4%)
「知人の近況を知りたい」(27.9%)

ついつい見てしまうといった「暇つぶし」と回答した方が4割を占めることがわかりました。隙間時間のような手持ち無沙汰になった際に、気軽に情報収集する手段として活用されていると考えられます。

また、情報収集の中でも「最新情報」とならび「知人・有名人の近況」をチェックする手段として使われている事が多いと分かりました。

では、ユーザーがよくみているアカウントやジャンルはどういったものなのでしょうか。次の章でみていきましょう。

 

Q5 あなたがよく見るお気に入りのアカウントは?

よりリアルが求められる?芸能人本人が運用したアカウントと一般人の投稿に高い支持

グラフ:Q5 あなたがよく見るお気に入りのアカウントは?

「あなたがよく見るアカウントやお気に入りのアカウントのジャンルに当てはまるものを教えてください」という複数選択での問いに対し、一番多い回答が「芸能人(本人が運用してるアカウント)」で34.5%、それに続き「一般の方の投稿」で34.2%となりました。

芸能人のアカウントについては、本人が運用してるアカウントが34.5%に対し、本人以外が運用してるアカウントは10.7%と、本人が運営しているアカウントの方が高い結果になりました。一般の方のアカウントも34.2%と高いことからも、リアルな声が”本人から直接届く”ことがSNSの大きな魅力となっていると考えられます。

では、リアルな情報を得るためのSNSとして、いったいどのSNSが人気なのでしょうか。

 

Q6 知人や家族以外(企業や芸能人など)の情報を得る際に、最も利用するSNSは?

Twitterが圧倒的に利用されている結果に

グラフ:Q6 知人や家族以外(企業や芸能人など)の情報を得る際に、最も利用するSNSは?

「知人や家族以外(企業や芸能人など)の情報を得る際に、最も利用するSNSは?」との質問に対し、特に多い回答のTOP3は以下の通りとなりました。

「Twitter」(28.6%)
「Instagram」(16.3%)
「YouTube」(14.5%)

Twitterが、他と大きく差をつけ第1位となりました。ついで、近年若年層の間で人気である印象の強いInstagramは2位という結果でした。

なぜTwitterが支持を得ているのか、どのような点にユーザーはメリットを感じているのか、次の章でみていきましょう。

 

Q7 なぜTwitterが支持されているのか?

ジャンルの幅広さと情報収集しやすさがユーザーに人気

グラフ:Q7 なぜTwitterが支持されているのか?

上記は「あなたがTwitterのメリットだと感じるものを教えてください」との質問への複数選択による結果です。

ジャンルの幅広さについて

  • 有名人の利用者が多い(24.8%)
    情報が豊富である(24.6%)
    企業の利用者が多い(18.3%)

情報収集について

  • 検索がしやすい(16.9%)
    機能が使いやすい(14.2%)
    匿名性が高い(11.8%)

このような結果からTwitterは、情報収集に特化した機能が充実しており、特に本音の情報を収集するのに適したSNSとなっていることが推測されます。

また企業の利用者が多い・有名人の利用者が多いというメリットからも分かるように、企業・有名人の活用度合いの高さが、ユーザーの利用頻度や情報量の満足度にも比例して影響しているのではと考えられます。

今回は、情報を受け取る立場に置いて、Twitterの圧倒的なユーザー支持の理由に注目しました。それぞれのSNSの特徴やユーザーの好みに合わせ、SNSを使い分けながら活用していることがみえてきました。
それでは、自身の情報を発信する場合や知人家族の情報収集には、どのSNSが多く利用されているのでしょうか。

 

Q8 自分自身の情報を発信したり、知人や家族の情報を得るために利用するSNSは?

「LINE」が最多。InstagramとTwitterが僅差

グラフ:Q8 自分自身の情報を発信したり、知人や家族の情報を得るために利用するSNSは?

自分自身の情報を発信したり、知人や家族の情報を得るために利用するSNSとしては、以下の結果となりました。

「LINE」(28.0%)
「Instagram」(14.5%)
「Twitter」(12.8%)

利用割合・利用頻度でも1位だったLINEが自身の情報発信や近しい関係である人の情報を得るために利用するSNSとしても多くの割合を占めていました。

他のSNSに比べ比較的クローズドな環境で利用できることから身近な人達とのコミュニケーションツールとして活用されていることが分かります。

年代・性別ごとにみると、20代・30代男性においては2位のInstagramよりもTwitterを利用している割合が高くなりました。

Q6の「知人や家族以外(企業や芸能人など)の情報を得る際に、最も利用するSNSは?」の問いでは、情報収集として活用されているSNSではTwitterが1位でしたが、自身の発信では、LINE・Instagramの方がTwitterよりも活用されていました。

これらより、Instagramの方がストーリーズや友人限定機能のアクティビティが高く、発信ハードルが低いことが考えられます。

また発信の動機という点では、SNS利用の動機を問うQ4の設問でも「自身の近況を知ってほしい」「自身の画像や文章をみてもらいたい」「行動記録を残したい」といった発信が必要な動機はそれぞれ10%以下でした。
また「あなたが投稿・発信するSNSを教えてください 」といった問いでも、SNSを利用する2,730人のうち約半数に迫る1,335人の方が「投稿はしない」と回答している事からも、同じSNSの利用において、活用方法が大きく二分されることが伺えます。

SNS利用の多様化に加え、年代やとりまくコミュニティーによっても利用目的に差が生まれることが想定されます。今回は、その利用目的の多様化のうち連絡手段としてSNSが活用されて情報交換に変化が出ていることにも注目しました。

 

Q9 SNSを利用していない人の連絡手段は?

SNSを利用しない人は「電話」「SMS」「キャリアのメール」を利用

グラフ:Q9 SNSを利用していない人の連絡手段は?

Q1で「SNSを利用しない」と回答した人のうち、よく利用する連絡手段の上位は以下の結果となりました。

「電話」(38.5%)
「携帯キャリアのメール」(21.9%)
「Gmailなどのフリーメール」(21.9%)
「SMS(携帯番号のショートメッセージ)」(13.3%)

SNSを使用しない場合は、電話とメールが主要手段になることが伺えます。メールにおいては携帯キャリア、フリーメールを合わせると全体の43.8%となっています。
SNSの利用有無はもちろん自由ですので、それぞれのライフスタイルや周囲との付き合い方の好みに合わせ、多様な連絡手段の選択肢があります。

SNSを利用しない理由を問う設問では、「興味がない」「必要がない」といった回答が目立ちました。また、「個人情報が漏れる」「スマホを持っていないから」といった声も見受けられました。

では、SNSを使用しない場合も代替手段がある中で、なぜ多くの人はSNSを利用するのでしょうか。

 

Q10 プライベートで知り合った人と最初に交換する連絡先は?

「LINE」の次はSNSよりも「電話番号」や「メールアドレス」

グラフ:Q10 プライベートで知り合った人と最初に交換する連絡先は?

SNSを利用する2,730人に対し、プライベートで知り合った人と最初に交換するツールを聞きました。全年代の結果は以下のとおりです。

「LINE」(61.9%)
「電話番号」(15.6%)
「メールアドレス」(11.1%)
「Instagram」(4.5%)

圧倒的トップでLINEが活用されていましたが、その次はSNSではなく電話番号やメールアドレスとなりました。

また、性別・年代別でまとめたグラフの通り、電話番号を交換するとした回答は30代以降の男性に多い傾向にあり、年齢が若くなるにつれてやはりSNSでの連絡先交換の活用比率が高くなりました。

4位にランクインしているInstagramですが、内訳をみると10代で多い傾向でした。なんと10代女性は32.7%、10代男性も17.9%から最初の連絡手段としてInstagramが支持されていました。
これはInstagramのDM(ダイレクトメール)をLINEと同様にコミュニケーションツールとして使うケースが多くあるようです。
デジタルネイティブ世代では、電話番号を交換するという選択肢に加え、Instagramを中心とした、SNS上で連絡先を交換することが台頭していることが伺えます。
従来の電話番号やメールアドレスとは異なり、自身の趣味や世界観、プロフィールをある程度理解してもらいやすいといったメリットもあることが考えられます。

このように新しい機能を備えたSNSの出現や、そのSNSの台頭と共に活用方法が多様化している背景こそが、代替手段ツールとしてだけでないSNSを魅力となっていると考えられます。
若年層が利用するアプリの活用方法が浸透していくことで、将来的には多数派になることも考えられるでしょう。

まとめ

SNS利用実態の現状

今回の調査では、SNS利用実態の現状をみてきました。

SNSはこれからも、端末やアプリの技術的進歩、ユーザーのニーズに合わせてますます発展していくと考えられます。

ユーザー自身がより充実した生活を送るため、SNSが生活の一部として、ライフスタイルや嗜好性に合わせながら活用していくことが考えられます。

自分のニーズやライフスタイルに合わせて必要な情報を手に入れ、上手にSNSを活用できる方法をみつけていきましょう。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2022年6月15日(水)~2022年6月16日(木)
有効回答:
3,000サンプル
調査対象:
全国15~59歳男女

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