アンケートモニター2,000名に調査

スマホの利用状況を
徹底調査!
今4人に1人が携帯会社の乗り換えとプランの見直を検討している。

政府の値下げ要請を受け、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが新料金プランを発表しました。
2021年3月より新料金プランの提供が開始され、この機会に乗り換えとプランの見直しを検討している方も多いのではないでしょうか?

またNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3大キャリアだけでなく、格安SIMを提供している事業者(MVNO)を利用するという選択肢も浸透しつつあり、 スマホを利用するにあたって、よりたくさんの選択肢が生まれています。

そこで今回は全国15~69歳の男女2,000人に、現在利用している携帯会社とプランの価格について調査してみました。 携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しをすると、どういった変化が起こるのでしょうか。

調査結果

Q1現在契約中の携帯会社

3大キャリアが7割
楽天モバイルが続く

3大キャリアが7割楽天モバイルが続く

まずは現在契約している携帯会社について聞いたところ、3大キャリアが全体の約70%を占めていました。
まだまだ3大キャリアを使う人の方が圧倒的に多い状況ですが、自社通信網を獲得し2020年4月にキャリアとしてサービスを開始した楽天モバイルがその後に続きます。

全年齢のシェアが9.3%に対して、30~40代の楽天モバイルのシェアは13.2%と高く、30~40代の方に支持されていることがわかります。

次に、毎月の携帯料金について見てみましょう。

Q2毎月の携帯利用料金

毎月の携帯利用料金は
3,000円以内が45.4%

毎月の携帯利用料金は3,000円以内が45.4%

データ通信料+通話料+オプション料を合わせた携帯利用料金を調査したところ、3,000円台と回答した人が14%と最も多く、4,000円台以降から急激に減少しています。
意外だったのが携帯利用料金が「分からない」と回答した人が12.8%いたことです。これは全体で3番目に高い数字となっています。

特に10~20代は携帯利用料金を意識していない人の割合が多い結果となりました。学割や家族割などを使って家族でまとめて支払っている場合、実際の金額を知る機会が少ないのかもしれません。

Q3毎月のデータ使用量

過半数が5GB以内!
ステイホームでWi-Fiを常用している可能性

過半数が5GB以内!ステイホームでWi-Fiを常用している可能性

続いて毎月のデータ使用量(GB:ギガバイト)について質問してみましたところ、5GB以内という方が全体の57%と過半数を超える結果となりました。
その中でも、1GBと回答した人が22.8%と最も多く、あまりデータの使用量は多くないようです。お店や街中など様々なところでフリーのWi-Fiが飛んでいたり、新型コロナウイルスの流行により自宅で過ごす時間が増え、Wi-Fiを利用する機会が増えたことも要因ではないでしょうか。

では続いて、実際に契約している毎月のデータ通信料について見ていきましょう。

Q4現在契約中のデータ通信料

契約プランはミニマムと
無制限の二極化
実際の使用量より
ボリュームのあるものが人気

>契約プランはミニマムと無制限の二極化実際の使用量より<br>ボリュームのあるものが人気

実際のデータ使用量は1GBの人が22.7%(Q3のデータ参照)でしたが、契約プランが1GBの人は12%と大きな差がありました。つまり、約10%の人が実際のデータ使用量より多くのデータ通信料を支払っていることになります。多くの人が実際のデータ使用量より、余裕を持ったプランに契約しているようです。

また無制限のプランは20代を中心に人気で、通信制限のストレスを避けたいという消費者の思いが反映されているようです。

Q5定期的な携帯会社の
乗り換えや
料金プランの見直し

定期的な見直しは
ほどんどの人が
おこなっていない

定期的な見直しはほどんどの人がおこなっていない

約7割の人が、プランや会社の定期的な見直しはしないと回答しました。
一度契約してプランを決めてしまうと、なかなか変更のタイミングが掴みにくいのが現状のようです。
年代別に見てもあまり回答に差はなく、契約してからほとんど見直しをしないとなると、Q2で携帯利用料金が分からないという意見が多いのも納得です。

では今回3大キャリアから発表された新プランは、携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しのきっかけになっているのでしょうか。

Q6[今年]
携帯会社の乗り換えや
料金プランの見直し

38%が今年中の
見直しに
前向きな回答

38%が今年中の見直しに前向きな回答

現在、4人に1人が料金プランや携帯会社の見直しを検討していると回答しました。また、全体の12.8%の人はすでに2021年中に料金プランや携帯会社を変更していました。
また、変更を検討中の人は、携帯会社はそのままで料金プランのみの変更を希望している人が、多い結果となっています。

元々、携帯の契約は2年縛りのものが一般的で、更新月以外で携帯会社を変更すると違約金が発生していたため、料金プランの変更が一般に普及するに至ったのかもしれません。 現在では、2年縛りの契約を廃止する携帯会社も増え、より料金プランや携帯会社の選択肢が広がったのではないでしょうか。

特徴的だったのは、ほとんどの年代では「プランのみ変更」を検討している人の方が多い中、唯一60代は「会社の変更」を検討している人の方が多いということです。

キャリア、格安SIM事業者両方から60代以上で利用可能になる割引プランが次々に発表されており、他社と比較検討している人が多いのではないでしょうか。

Q7プランや会社を変更したい理由

見直しの目的は
「通信料の削減」

見直しの目的は「通信料の削減」

携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しを希望している人に理由を聞いてみたところ、一番多かったのは通信料を削減したいという意見でした。
次に多かったのが新料金プランが気になるという声です。現在の利用状況と通信料の価格帯がかみ合っていないと考えている人に、今回の新料金プランはかなり魅力的に映っているようです。

では、実際に携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しをおこなった人たちに、プランの内容や費用についてどのような変化があったのか聞いてみました。

Q8乗り換え後の携帯会社

3大キャリアから
サブブランドや楽天モバイルへ

3大キャリアからサブブランドや楽天モバイルへ

携帯会社を変更したと回答した人に、変更前と変更後の契約会社を聞いてみたところ、元々3大キャリアを利用していた人が他社に乗り換えていることがわかりました。
特にソフトバンクのサブブランドであるY!mobile(ワイモバイル)や新規キャリアブランドとして参画した楽天モバイルが乗り換え先として注目されており、いずれも10%以上上昇しています。

次に契約している料金プランのデータ通信料はどのように推移しているのか見てみましょう。

Q9新しく契約した
料金プランのデータ通信料

料金プラン変更後は、
より大容量のデータ量へ

料金プラン変更後は、より大容量のデータ量へ

2021年に入ってから料金プランを変更した人は、1~3GBについてはそれほど大きな変化はありませんでしたが、16~20GBや無制限といった大容量の料金プランが多く選ばれていました。また段階性プランも同じように増加傾向にあり、通信量に制限のないものや通信制限がかからないプランが人気なようです。

5Gの普及で大きなデータのやり取りが今よりスピーディーに行えるようになる反面、データ容量を圧迫してしまうことは想像に難しくありません。
動画の視聴や、ネットのライブ配信、アプリゲームなど今まで以上にデータ容量の確保についての需要が高まりそうです。

さて、ここまでで携帯会社は3大キャリアの従来の料金プラン離れが起きており、契約するデータ容量は増加傾向にあることが分かりましたが、肝心の携帯利用料金についてはどう変化したのか見てみたいと思います。

Q10新しい料金プラン

携帯の利用料金は見直しで
大幅カット!
見直し後4人に
1人が2,000円未満に

携帯の利用料金は見直しで大幅カット!見直し後4人に1人が2,000円未満に

2021年にプランを変更したと回答した人に携帯利用料金(データ通信料+通話料+オプション料)について増減があったか質問してみたところ、料金帯に大きな変化があったようです。
驚くことに、携帯利用料金が1,000円未満と回答した人が8%も増加していました。
それだけではなく、携帯利用料金が5,000円以上の人が、約15%も減少しておりプラン変更のみで毎月の固定費を削減できた方が多いことがわかりました。

Q7でプラン見直しの目的が「通信料の削減」であったことを考えると、しっかりと消費者のニーズに答えた結果になるのではないでしょうか。

実際に携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しおこなった人に変更の理由を聞いてみました。

携帯会社の乗り換えや
料金プランの見直しをした理由

  • 女性・20代5G対応のプランに変更する必要があった
  • 男性・20代一年間無制限で無料のキャンペーンを行っていたため、変更した。
  • 男性・40代同じ金額を支払っても容量が多くなる方を選択した。あまり使わないほうだが、容量を超えてしまった場合の安全策として変更した。
  • 女性・50代契約しているプランの使用量と実際月々使用しているデータ量が噛み合わないと思っていたから。
まとめ

より安価で、大容量に!
自分に合ったプランが選択できるようになった

3大キャリアの新料金プランが2021年3月より提供開始となり、携帯会社の乗り換えやプランの見直しが活性化している傾向にあります。
現在の利用状況としては、まだまだ携帯会社は3大キャリアのメインブランドを利用している人が約7割、実際のデータ通信量より余裕のあるプランを使っている人が多い結果となりました。

携帯の新料金プランの開始に伴って、今年中に携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しを検討している人は全体の約25%で、携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しの主な目的は「通信料の削減」でした。
すでに今年携帯会社の乗り換えや料金プランの見直しをおこなった人の利用状況を変更前後で比較したところ、携帯会社は3大キャリアの従来の料金プラン以外に分散傾向ということがわかりました。

料金プラン見直し後のデータ容量に関しては増加傾向で、10代~30代を中心に無制限プランへの切り替えが多くみられました。

さらに携帯の利用料金については、プランの見直しをおこなった人の4人に1人が2,000円未満という結果になっており、利用料金が5,000円以上と回答した人も35.4%→20.2%と大幅に減少し、携帯料金のスリム化ができた方が多いようです。

3大キャリアの新料金プランやMVNOの浸透で選択肢が広がった結果、より今の自分に合うプランを選べるようになったのではないでしょうか。
ぜひご自身のプラン見直しのきっかけにしてみてください。

総務省(携帯電話ポータルサイト)

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2021年4月23日(金)
有効回答:
2,000サンプル
調査対象:
全国15~69歳男女 2,000人

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