2025年10月に、ふるさと納税のポイント付与が廃止されることをご存知でしょうか?ポイントは、ふるさと納税の金額に応じてポイントが還元される仕組みで、多くの利用者が「お得感」を感じられる仕組みとして人気を博してきました。
これから初めてふるさと納税を検討している方や、リピーターの方でも、このポイント廃止がどのような影響を与えるのか不安な方は多いはずです。本記事では、ふるさと納税の経験者1,738人を対象に実施したアンケート結果をもとに、そうした疑問を解消するための具体的な情報をお届けします。
また、今回も最新のAI技術の一つである生成AI「ChatGPT-4o」に、アンケートの結果を予測させた後、実施したアンケートの調査結果と比較していきます。どんどん進化するAIの予測能力が、現実に追いつくのか…記事の最後に結果をまとめているので、様々な角度から見る調査結果をお楽しみに!
ふるさと納税で最も選ばれている返礼品は米…ではなくこれ!
人気の返礼品ランキング
ふるさと納税の経験者に過去選んだことがある返礼品のカテゴリーを聞いてみたところ、なんと74%の人が「食品」と回答しました。さらにこの74%の人を対象に、どんな食品を選んだことがあるか調査したところ、特に和牛や豚肉といった高級肉は、自分ではなかなか買えない贅沢品として利用者に選ばれています。例えば、「〇〇牛のサーロインステーキセット」や「国産豚のしゃぶしゃぶ用スライス」など、特別な日の食卓を彩る商品が人気です。
一方で、「米・果物」も引き続き高い支持を得ており、忙しい日常で活用しやすい点が評価されています。たとえば、ふるさと納税で提供されるブランド米は、少量ずつ個包装されていることが多く、一人暮らしの方にも便利です。
※グラフは上位5位までを掲載
ポイント廃止でどう変わる?利用者のリアルな意識を徹底解剖
ポイント付与廃止の認知度
アンケートの結果、67.3%の人が「ポイント付与が廃止されることを知っている」と回答しました。一方で、32.7%の人は「知らなかった」と回答しており、制度改定の情報がまだ十分に浸透していない状況が分かります。
ポイント付与廃止後もふるさと納税を続けるのか
このデータから、半数以上の利用者が制度改定後も寄付を継続する意向を示していることが分かります。この結果は、ポイントが廃止されてもふるさと納税は「お得な制度」として一定の支持を受けていることが分かります。また、応援したい自治体に寄付する社会的な意義や、日常で手に入りにくいものを返礼品として受け取れる実用性もある仕組みとして定着していることを示しています。
一方で、ポイント付与の廃止により一部の利用者が寄付行動を減らす可能性も浮き彫りになりました。一部の利用者は、還元がなくなることで魅力が減少したと感じ、寄付を控える傾向にあるのかもしれません。
実際ふるさと納税のポイントはどれくらいお得なのか
ふるさと納税を利用する際、ポイント還元は多くの利用者にとって魅力的な特典でした。年間で獲得したポイント(円換算)について質問したところ、寄付者の多くが1,000円相当以上のポイントを受け取っており、中には10,000円相当の還元を受けた人も一定数存在します。
ポータルサイトや連携しているポイントサイトのキャンペーンにより、獲得ポイントを増やし、ふるさと納税の自己負担2,000円をポイントで実質相殺できるケースも珍しくありません。
また、ポータルサイトで獲得できるポイントの多くは日用品や趣味のアイテム購入に充てることが可能なため、「現金の節約効果」を高く感じる人が多いのも魅力です。
ふるさと納税で押さえておきたい実用的なポイント
人気返礼品の早期申し込みの重要性
年末は寄付が集中するため、人気の返礼品が早々に在庫切れとなることがあります。特に、高級肉や海産物、年末年始に使える食品セットは毎年早い段階で品切れとなる傾向があります。
12月中旬までに手続きを完了させることで、希望する返礼品を受け取る可能性が高まります。
ワンストップ特例制度の活用方法
ふるさと納税の控除を確定申告なしで受けるには、ワンストップ特例制度の利用が便利です。申請書の提出期限は寄付翌年の1月10日必着です。手続きの詳細や申請書のダウンロードは、総務省の公式サイトをご参照ください。
総務省ふるさと納税ポータルサイト:ワンストップ特例制度について
控除上限の確認方法
控除上限を超えた金額は、税金の控除対象外となり、自己負担が増えることになります。寄付前に上限をしっかり確認することが重要です。ふるさと納税の控除上限額は、総務省の公式サイトで提供されているシミュレーションツールを利用して簡単に確認できます。詳細は以下のリンクをご参照ください。
総務省ふるさと納税ポータルサイト:税金の控除について
【AI vs. リアル】AIは情報経路ごとの拡散力を追い切れていない!…可能性あり。
さて、今回の結果をAIはどう予測していたのでしょうか。
【AI vs. リアル】人気の返礼品
AIに質問
返礼品で人気のカテゴリー上位5位を予測してください。
AIの回答
全体的な人気順を予測する形で回答します。
AIの予測した順位が的中!
各カテゴリーの割合については惜しくも差が出ていますが、人気のカテゴリーの順位については見事的中という結果になりました。どのように予測したのか聞いてみましょう。
AIに質問
あなたの予測が当たった理由を教えてください!
AIの回答
総務省や各ふるさと納税サイトの人気返礼品ランキングや傾向を参考にし、利用者のニーズを予測しました。
比較的ネット上での情報の露出が多く、得意分野だったようです。
次に今回のメインとなるポイント付与廃止について質問してみましょう。
【AI vs. リアル】ポイント付与廃止の認知度
AIに質問
2025年10月以降、ポイント付与が廃止される制度変更についての認知度を予測してください。
AIの回答
以下のように予測を立ててみます。
AIの予測が的中せず!
実際の調査結果と真逆の結果となってしまいました。理由を聞いてみましょう。
AIに質問
どうして予測が外れたのか、原因を教えてください。
AIの回答
ポイント付与廃止のニュースが全国規模で報道されていた可能性を軽視しました。ニュースメディアやふるさと納税プラットフォームが積極的に情報を発信していたことで、利用者に広く浸透していたと考えられます。
どうやら情報の発信量を見誤ったようです。情報が広まる経路と量により、認知度の予測精度が異なってくる可能性があります。特にオフラインで広がる情報は、AIの予測に大きな誤差を生む可能性があります。
最後に、2025年10月以降のふるさと納税の利用動向について聞いてみましょう。
【AI vs. リアル】ポイント付与廃止後の継続意向
AIに質問
ポイント付与が廃止された後の傾向を予測してください。
AIの回答
以下のように予測を立ててみます。
AIの予測が部分的に的中!
継続の意向を表す「これまでと変わらず続ける」「続けるが申し込む自治体を減らすかもしれない」「続けるが寄付額を減らすかもしれない」の3項目の割合が、調査結果とかなり近く、誤差が5%未満となっていました。これはほぼ的中しているといってもよいのではないでしょうか。
前問の認知度については予測の精度が高くありませんでしたが、継続意向についてはなぜ高い精度で予測ができたのでしょうか。
AIに質問
調査結果とかなり近い結果だと思います。なぜ事実に近い予測をたてられたのか教えてください。
AIの回答
ふるさと納税利用者の主な動機は、返礼品と税控除という基本的な制度のメリットにあることを理解しています。そのため、ポイント還元の廃止による影響はあるものの、制度自体をやめる人は少数派になると予測できました。
ポイント還元が付加価値であるというAIの理解が、正確な予測につながった結果となりました。
AIはインターネット上のデータを活用した傾向予測に強みを持つ一方、ニュースやオフラインでのネットワークなど、インターネット外の情報が広がる速さや影響力の評価は苦手とする場合があります。インターネット上で情報が豊富な分野では的中率が高い一方、情報の発信経路や心理的要因を伴う予測では課題が残ることが分かりました。
まとめ
2025年10月のポイント付与廃止は、ふるさと納税利用者の行動や意識に少なからず影響を与えることが分かりました。アンケート結果では、約53.5%の人が「ポイントがなくても寄付を続ける」と回答しましたが、その一方で約46.5%の人が寄付先や寄付額を見直す可能性があると答えています。ポイント還元がなくなることで、「お得感」が減少したと感じる層がいることが浮き彫りになりました。
また、寄付者の過半数が1,000円以上のポイントを獲得しており、ポイントの還元率の高さが自己負担額の軽減に直結している実態も明らかです。
この記事では、こうした調査結果を踏まえ、年末に向けてふるさと納税を最大限に活用するためのポイントを解説しました。初めての方もリピーターの方も、「ふるさと納税で押さえておきたい実用的なポイント」の実用的なアドバイスをぜひ参考にしてください。
この機会に制度の変更を理解し、より賢く活用してみてはいかがでしょうか。
調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2024年11月13日(水)~2024年11月15日(金)
- 有効回答:
- 1,738サンプル
- 調査対象:
- ふるさと納税をおこなったことがある15~59歳の男女