副業には収入アップだけでなく、本業以外での人脈が広がったり、新たなスキル取得ができたりとさまざまな魅力があります。
政府も副業の解禁を推奨しており、以前より副業に挑戦する人も増えてきました。
副業の種類は多種多様ですが、特にWebライティングは初心者でも始めやすく人気です。特に自分の得意分野や、好きなことを仕事にしたい方にはぴったりです。
今回はWebライティングの副業について解説します。
Webライティングとは?
今回の記事では、Webライティングの中でも初心者が始めやすい、SEO記事のライティングを中心に解説します。
Webライティングの種類
Webライティングの記事は、SEO記事含め主に下記の4種類に分けられます。
- • コラム記事
- • SEO記事
- • 商品紹介記事
- • 取材記事
コラム記事は、テーマの情報や紹介に加え、自分の考えや体験を含めて書きます。
例えば旅行系のコラムなら、その場所の観光案内や名産品などを紹介しつつ、自分が実際に現地を訪れたときの感想やおすすめスポットなども織り込みます。
SEO記事では、与えられたキーワードで検索エンジンの上位を獲得するために、ニーズや必要となる情報を精査しながら記事を執筆します。SEOやマーケテイングの最低限の知識が必要です。
商品紹介記事では、特定の商品を実際に使ってみて、その商品の特徴や使用した感想を紹介します。ユーザー目線でのメリット・デメリットや、どのような人におすすめできるかを明確に書くことが求められます。
取材記事は、テーマに沿って取材対象者を取材し、その内容を執筆・編集します。取材内容の構成力から、質問力や話の流れを作るなどのインタビュー力が求められるため、Webライティングの中では難易度は高めです。
今回は上記4つのなかでも、主にSEO記事を想定して解説します。
Webライティングの仕事内容
Webライティングと聞くと、「文章を書く」仕事のイメージが強いかもしれませんが、実際には執筆以外にもさまざまな業務があります。
Webライティングの基本的な業務は下記の通りです。
- • キーワード選定
- • 構成案(骨子作成)
- • 執筆
- • 原稿修正
- • 画像選定
- • 入稿
案件によって上記のどこまで対応するかは異なります。
これらに加え、クライアントや編集者とのやりとりが定期的に発生するので、意外とコミュニケーションも多い仕事です。
Webライティングで稼げる収入の目安
Webライティングの報酬の仕組みは、以下の2種類が多いです。
文字単価制 | 文字単位で計算する報酬制度 例:1文字2円で3,000文字記事執筆の場合、報酬6,000円 |
---|---|
記事単価制 | 記事単位で計算する報酬制度 例:1記事10,000円の場合、文字数によらず1記事の報酬は10,000円 |
収入目安は案件によって異なりますが、文字単価制だと1文字1~3円ほどが目安です。
専門性の高い内容や取材記事など難易度の高い記事だと、1文字5円など高単価の案件もあります。
どちらの場合も、その金額が税込みか税抜きか、他に手数料は引かれるのかを最初に確認しましょう。
Webライティングは未経験でもOK?
Webライティングはパソコンさえあれば始められ、未経験の人にも挑戦しやすい仕事です。
Webライティングは、執筆するために内容を調査して、構成を整理する時間がかかります。
そのため、文章を書く・読むのが好きなことはもちろん、知らない分野のテーマでも興味をもって追及できることが大切です。
Webライティングの報酬は、文字単価換算で考えると初心者は文字1円くらいからのスタートが多いようです。
また案件は、クラウドソーシングサイトなどを使えば見つけられます。案件の探し方の詳細は後述します。
Webライティングはどのような人におすすめ?
Webライティングは以下のポイントに当てはまる人に、特におすすめできる副業です。
- • 文章の読み書きが好き
- • 好奇心・探求心がある
上記に加え、以下の点が押さえられているとなお良いでしょう。
- • スケジュール管理ができる
- • 1人でもくもくと作業できる
Webライティングは、同時進行でいくつも案件をもつことが多いです。よって案件ごとに〆切を把握し、余裕をもった作業時間を確保しておくなど確実なスケジュール管理が必須です。
執筆するときは1人でもくもくとパソコンに向かうので、地道な作業が苦にならないこともポイントです。
Webライティングが副業におすすめの理由
Webライティングが副業におすすめの主な理由は以下3つです。
- • 場所を選ばない(在宅勤務OK)
- • 稼働時間が自由
- • スキルや知識がついてくる
場所を選ばず在宅勤務が可能
Webライティングはパソコン1台とWi-Fi環境さえあれば、どこでも好きな場所で仕事ができるため、副業におすすめです。
カフェやコワーキングスペース、自宅で働くことも可能です。平日の本業が終わったあとや、家事がひと段落した時間など、都合の良い場所・時間で働けます。
稼働時間に融通が利きやすい
Webライティングの報酬は〆切日までに納品できれば、稼働時間の制約はありません。
自分の都合に合わせて、「今日は本業で遅くなったから30分だけ」「土曜の午前中に集中して2時間」など自由に稼働時間を決められます。
スキルや知識が身につき本業にも活かしやすい
Webライティングでは、与えられたテーマに関して広く調査する必要があります。執筆を続けるうちに、自然とさまざまなジャンルの知識が身につきます。
1つの記事で得た知識が、思いがけず他の記事で役立つこともあります。
さらに記事修正対応なども頻繁に発生するので、コミュニケーション力も培われます。
特にほとんどがオンライン上でのやりとりになるため、文章で端的に要点を伝える力や、相手の意図をくみ取る力がつきます。
Webライティングで培われたこれらの力は、本業でも活きる場面があるでしょう。
副業Webライティングの始め方
次に副業でWebライティングを始めるフローを紹介します。
(1) 準備するもの
Webライティングを始めるにあたってまず準備するものは、パソコン1台とWi-Fi環境だけです。他にソフトウェアのインストールなどは不要です。
Webライティングの場合、執筆記事は、Googleドキュメントで納品することが多いです。
(2) ライティング案件を探す
ライティング案件の主な探し方は、以下の4つです。
- • クラウドソーシングサイトで探す
- • 特定の企業に応募する
- • 知り合い経由で探す
- • アンケートモニターサイトのライティングコンテンツを行う
クラウドソーシングサイトで探す
Webライティングに限らず、副業の案件を探す際に一般的なのが「クラウドソーシングサイトの利用」です。
特に大手のクラウドソーシングサイトなら案件も豊富で、一度に多くの案件を探すことができ、複数案件の比較検討もしやすいので便利です。
ただクラウドソーシングサイトを利用すると、20%ほどの手数料が発生します。応募する案件は得られる報酬から引かれる手数料を鑑みて判断しましょう。
特定の企業やメディアのWebライターになる手もあります。
仕事がしたい企業やメディアの公式Webサイトや、求人情報サービスで、「ライティング」などのカテゴリで検索すると、Webライターの募集が見つけられる場合があります。
経験者が優遇される場合が多いですが、募集内容によっては初心者でも応募できる場合がありますので、積極的に応募すると良いでしょう。
すでに自分の周りにWebライターや、クリエイティブ系の仕事をしている人がいれば、知り合い経由でWebライターに応募するのも一つの方法です。
今すぐにできる案件がなくても、ライターが必要になったタイミングで声がかかる可能性もあります。
普段から知り合いに案内したり、SNSで仕事を募集していることを定期的に発信したりしておくのも有効です。
上記の方法は経験者が優遇されることが多く、案件に応募しても仕事ができない場合もあります。
ライティングの経験を積むためにも、初心者の人はアンケートモニターサイトのライティングコンテンツから始めるのもおすすめです。
例えばアンケートモニターサイトのinfoQでは、コンテンツの中に「ライティング」があり、指定されたテーマや必須ワードに沿った簡単な文章を執筆を行います。
執筆が完了するとinfoQポイントが獲得でき、貯まったポイントは現金やギフトカードなどに換金・交換可能です。
登録も簡単に行えますので、ぜひWebライティングを始めましょう。
(3) ライティング案件に応募する
気になるライティング案件が見つかったらさっそく応募してみましょう。
応募の前段階として、SNSやクラウドソーシングサイトを利用する場合、プロフィールをできるだけ充実させておきましょう。
応募提案文の内容は自分の基本情報に加え、主に以下の内容を記載します。
- • これまでの経歴やライティング実績
- • 得意ジャンル(例:美容系、車、ガジェット系)
- • 着手できる業務範囲(例:構成案作成〜執筆まで、構成案作成〜入稿まで、執筆のみなど)
- • 稼働時間(例:平日20~22時のみ、土曜日の午前中のみなど)
- • 可能な連絡方法(例:Chatwork、Gmail、Zoomなど)
さらに以下の内容も記載しておくと、なお良いでしょう。
- • 執筆するときに心がけていること
- • 受注するにあたっての意気込み(例:連絡は必ず24時間以内に返します)
執筆した案件が増えてきたら、実績をまとめてWeb上でポートフォリオにまとめると、次の案件獲得につながりやすくなります。
Webライティング執筆のポイント
Webライティングする際に覚えておきたい基礎知識と、執筆のポイントを説明します。
レギュレーションやサイトのトンマナに注意する
執筆を始める前に確認しておきたいのが、レギュレーション(決まり・ルール)とトンマナ(トーン&マナー)です。
執筆前に担当者から案内されることが一般的ですが、もしない場合はあらかじめ担当者に確認しておくと安心です。
レギュレーションでは、以下のような内容が決められています。
- • メディアや記事のターゲット(想定読者)
- • 執筆上の注意
- • NGワード
トンマナでは以下の内容が統一されていることが多いです。
- • 文体
- • 表記ルール
表記ルールでは、文中の単語の表記などが細かく決められています。
- • 「1つ」もしくは「ひとつ」
- • 「言う」もしくは「いう」
- • 「Web」もしくは「ウェブ」
記事内で表記が統一されていないと、読み手にストレスがかかり、途中で離脱する可能性が高くなりますので注意しましょう。
レギュレーションやトンマナは企業や案件ごとに規定されていることが多いので、複数案件をもつ場合は特に注意が必要です。
文章の型を押さえる
読みやすい文章を書くためには、基本的な文章の型を押さえるのが大切です。
基本的な文章構成の方法は、
• SDS法
の2つがあります。
上記の構成方法を意識すると、執筆はもちろん、会話やプレゼンテーションなどでも役立ちます。
PREP法とは、以下の頭文字をとった、Webライティングの基本的な文章の型です。
Point(結論)
Reason(理由)
Example(例)
Point(結論)
PREP法は結論を冒頭と末尾の2回繰り返すことが特徴で、結論の間に理由と具体的な例をはさみ、結論の信憑性を高め強調します。
最初に結論を伝えることで読者に要点を端的に伝えやすく、読者にとってもあとに続く文章や会話の内容が頭に入りやすいのがメリットです。
PREP法の例を見てみましょう。
副業のメリットは収入UPだけではありません。 | →Point(結論) |
---|---|
本業では得られない経験によって新たなスキルがつき、本業に活かせることがあります。 | →Reason(理由) |
例えば本業は営業、副業でWebライティングをすることで、営業時の会話の引き出しが増えたり、話す内容の構成力がうまくなったりします。 | →Example(例) |
そのため、収入以外にも副業で得られるものはあります。 | →Point(結論) |
もう1つ、Webライティングの基本的な文章の型としSDS法があります。
Summary(要点)
Details(詳細)
Summary(要点)
SDS法は最初に要点を伝えるので、読者に大事なポイントを端的に伝えやすいのが特徴です。
◆SDS法の例
副業をすると、新たなスキルが得られます。 | →Summary(要点) |
---|---|
副業によって新しい経験ができるので、本業では得られない新たなスキルが身につきやすくなります。 そのスキルが本業で活かされることもあり、副業によって本業がさらにうまくいく……という良い循環が生まれることもあります。 | →Details(詳細) |
このように、新たなスキル習得のためにも副業はおすすめです。 | →Summary(要点) |
文章表現に注意する
Webライティング初心者の方が特に気をつけたいのが、文章表現です。なかでも、冗長表現と二重表現は要注意です。
冗長表現冗長表現とは、必要以上に文章に無駄な言葉が多い表現です。
特に「~ということ」「~といわれる」「~であるべき」「~するもの」などの表現は冗長表現になりやすく、ない方がすっきりと読みやすい文章になります。
読みやすい文章というものは、無駄といわれるような言葉や長いように見える文章をできるだけ避けることで、読み手という人にとってもっと読みやすくなる可能性があると言える。
↓
文章は、無駄な言葉や長文を避けることで、読み手にとってより読みやすくなる。
上記の2文は同じことを伝えていますが同じですが、余計な言葉や言い回しがなくなるだけですっきりして、読む側にもストレスを与えません。
二重表現冗長表現の他にもう1つ気をつけたいのが、同じ意味の言葉を繰り返している二重表現です。
• まず最初に
• 柔軟にフレキシブルに
• あらかじめ予約する
• あとで後悔する
例えば「まず最初に」は、「まず」と「最初に」がどちらも同じ意味の言葉です。シンプルに「まず」もしくは「最初に」だけで十分意味は伝わります。
文章はすっきりと読みやすくなるほど、読み手に意図が伝わりやすくなります。二重表現は避け、シンプルでわかりやすい文章を心がけましょう。
図や表、画像を適宜入れる
Webライティングでは文章でわかりやすく伝える工夫はもちろん、必要に応じて図や表を作成して文中に挿入するのも効果的です。
文章で長く記すよりも、図や表で視覚的に理解する方が分かりやすいこともあります。
「図で説明した方が伝わりやすいのでは?」と常に考えながら執筆する癖をつけましょう。
執筆後は全体を何度も読み直す
執筆が完了したら以下の点を踏まえ、何度も読み直して確認しましょう。
• 全体の流れがスムーズか• 読みづらい部分、つまづく部分はないか
• 日本語としておかしくないか
• 冗長表現や二重表現はないか
全体の流れがスムーズかは、声に出して確認するのも有効です。一度チェックしてから、少し時間をおいて再度チェックするのもおすすめです。
コピペチェックツールを活用し、原稿に問題ないか確認する
他の記事や文章をそのままコピーして使い回すのは、著作権の侵害にあたるだけではなく、クライアントからの信用を失う行為のため、絶対に行ってはいけません。
ただ意図していなくても、どうしても文章や言い回しが似てしまうことはあります。
そのため執筆が完了したら、一度コピペチェックツールで問題ないか確認を行ってから提出すると良いでしょう。
副業でWebライティングをする際の注意点
最後に、副業でWebライティングをするときに覚えておきたい、注意点を5つご紹介します。
収入が安定するまで時間がかかる
Webライティング以外でもいえることですが、副業は収入が安定するまでに時間がかかります。
最初は1文字1円からのスタートでも、実績が増えると単価が上がりやすくなるため、1文字4円程度の案件を受注できるようになる可能性があります。
最初は実績を増やすのを目標に、案件にコツコツ挑戦し続けることが大切です。
安すぎる案件は断る
Webライティング案件を受ける際、クライアントによっては、業務内容に見合わない安すぎる報酬を提示されることがあります。
基本的に文字単価1円を切る案件は、安めの報酬設定のため、おすすめできません。
「安く感じるけど、本業じゃなくて副業だから……」と諦めるのは、結果的に自分のモチベーションを低下させ、長続きしない原因にもなります。
「ちょっと安すぎるな……」と思った案件は、勇気を出して断ることも大切です。
スケジュール管理は必須
副業を行う上でスケジュール管理は必須です。
特にWebライティングでは、複数案件を同時進行で進めることが多いです。
本業とのバランスを調整しながら、それぞれの〆切日の把握や、余裕を持った執筆スケジュールを管理しましょう。スケジュール管理には、予定管理ツールの活用もおすすめです。
本業で副業がOKか事前確認を
国から副業が推奨されるようになったとはいえ、副業を禁止している企業も未だ多いのが現状です。副業を始める前に必ず勤務先の就業規則を確認し、副業をして問題ないかを確認しましょう。
禁止されているにも関わらず副業を行うと、トラブルに発展する可能性があるため、副業の可否は事前に確認しましょう。
確定申告も忘れずに
本業に加えて副業で副収入を得ている場合、年間の副収入が20万円を超えると確定申告が必要になります。この20万円は売り上げの合計額ではなく、売り上げから必要経費をひいた額です。
確定申告は通常、毎年2月16日~3月15日までの一ヶ月間に提出します。
確定申告をしないと無申告加算税や延滞税が課されるほか、本業と副収入の住民税が一緒に計上されることになります。
よって会社にも副業がバレる原因にもなりますので、20万円を超える副収入を得たら必ず確定申告しましょう。
まとめ
Webライティングは文章を書くだけではなく、さまざまな知識やスキルが身につく奥深い仕事です。
興味がある方は「週末の空いた時間にまずは数時間」など、小さいステップからチャレンジしてみましょう。
副業でWebライティングを始めるなら、GMOリサーチ運営のアンケートモニターサイトinfoQもおすすめです。
アンケートモニター以外にも、簡単な文章作成でinfoQポイントが獲得できます。
Webライティング副業の第一歩として、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
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