医療従事者500人に聞いてみた!
新型コロナワクチン接種について
現場の温度感は?

2021年2月17日より新型コロナワクチンの接種が医療従事者から順次開始となりました。
一般の方に順番が回ってくるのはもう少し先になることが予想されますが、ワクチンの安全性や副反応について事前に調べている方も多いのではないでしょうか。

医療従事者そこで今回は医療従事者500人と一般の方2,000人を対象に新型コロナワクチン接種についての意識を調査してみました。

調査結果

Q1.

新型コロナウイルスワクチンを接種しましたか。

接種が完了したのはわずか4.2%
ほとんどが日程も
決まっていない状態

回答医療従事者

接種が完了したのはわずか4.2%、ほとんどが日程も決まっていない状態

調査した時点で、接種したと回答した人は4.2%でした。また、約6割の方がワクチンの接種は決定しているものの具体的な日程は決まっていないと回答しており、接種を待っている状態です。徐々にワクチンの接種が進んでいるとはいえ、一般の方に接種の順番が回ってくるのはもう少し先になりそうです。
なお、厚生労働省のサイトによると政府は新型コロナワクチン接種の期間を2022年4月までと予定しています。

次に、実際ワクチンを接種したと回答した21人にどのような副反応があったのか聞いてみました。

接種後の副反応について
教えてください。

気になる新型コロナワクチン接種の
副反応は?

回答ワクチン接種済
医療従事者21名

接種が完了したのはわずか4.2%、ほとんどが日程も決まっていない状態

実際に新型コロナワクチンを接種したと回答した21人に、接種後の副反応について聞いてみたところ、このような結果となりました。

現在ファイザー社のワクチンでは接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱などが確認されていますが、アンケートでは注射した部分の痛みや、腫れ、関節の痛みなど比較的ワクチン接種後の副反応としてはメジャーな副反応を感じる方が多かったようです。

Q2.

新型コロナワクチンを接種する際に不安はありますか。

医療従事者内でも
副反応を心配する声

回答医療従事者

医療従事者内でも副反応を心配する声

まだワクチンの接種をしていない医療従事者へワクチンに対する不安を聞いてみたところ、接種直後の副反応が不安という回答が最も多く、58.1%となりました。次に、ワクチンの安全性が挙げられましたが、これは後述する一般の方の調査結果も同様の順位となりました。

また注目すべき点は、3位の「効果の持続性」についてです。 新型コロナウイルスの対応が長期に及ぶ中、第一線での活動が求められる医療従事者の間では、接種後効果がどれほど持続するかが重要視されているようです。

Q3.

一般の方に新型コロナワクチンを接種してほしいですか。

6割以上が接種してほしいと
回答するも3割は「自己判断」

回答医療従事者

6割以上が接種してほしいと回答するも3割は「自己判断」

一般の方に新型コロナワクチンの接種をしてほしいかという質問に対して、6割以上の医療従事者が接種してほしいと回答しました。特に集団免疫獲得のため、より多くの方に接種してほしいという意見が多数ありました。しかしながら、ワクチンの接種は強制されるものではなく、接種に注意が必要な方も一定数存在するため、しっかり情報収集をしたうえで自己判断してほしいという意見も少なからずありました。

詳しくそれぞれの意見を見てみましょう。

接種してほしい
特に受けられない理由がなければ、集団免疫獲得のためにも接種した方が良いから
受けた人受けてない人で指標ができる。接種後の影響は確実なものではないが、接種しなければ次のステージに移行できない
医療従事者よりも一般の方のほうが数が多く、医療従事者は常日頃罹患しないように十分注意していると思うから
どちらでもない・
接種してほしくない
あくまでも個人の自由。
ワクチンを強制することはいけないと思う
副反応を理解した上で納得がいく人が受けるのがいい
接種した人の割合が少なく、データもあまりない為

Q4.

新型コロナワクチン接種を希望しますか。

約半数の人が
「しばらく様子を見たい」

回答一般

約半数の人が「しばらく様子を見たい」

次に一般の方2,000人に新型コロナワクチンについて、いくつか質問してみました。
なお、厚生労働省のサイトによると政府は新型コロナワクチン接種の期間を2022年4月までと予定しています。まず新型コロナワクチンの接種を希望するかという質問については、約半数の人がしばらく様子を見てから接種したい。と回答しました。
他のワクチンに比べ新型コロナワクチンの開発スピードが速いことや、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があることをふまえて、慎重な意見が多くなっているようです。

しかしながら、「あまり摂取したくない」「絶対に接種したくない」と回答した人は全体の約4分の1にとどまっており、不安さえ取り除くことができればワクチン接種についてはおおむね前向きに捉えられているようです。

Q5.

ワクチンを接種する際に不安はありますか。

医療従事者より一般の方のほうが
不安感が強い

回答一般

医療従事者より一般の方のほうが不安感が強い

医療従事者同様に副反応とワクチンの安全性について不安を感じている人が多い結果となりましたが、医療従事者に比べて全体的に数値が高く、不安が強いことが分かりました。さらに医療従事者と比較して特徴的なのは、3位に「接種してから数年後の体への影響」が入っていることです。

医療現場ではワクチンの持続性を心配する一方、一般の方にとってはまだデータが十分に取れていない部分に不安が集まっているようです。

Q6.

新型コロナ収束への期待感は変化しましたか。

一般の方目線での期待値は
「変わらない」が過半数を占める

回答一般

一般の方目線での期待値は「変わらない」が過半数を占める

新型コロナワクチンの接種が始まったことで新型コロナウイルス収束への期待感はどう変化したか調査したところ、一般の方は52.1%の方が「変わらない」と回答しました。
理由をきいてみると、変異株の出現や、一般人の接種までにまだ時間がかかることなどが挙げられました。 国内でワクチン接種後の効果について明確な情報が公開され始めると、期待値もこのグラフから大きく変化していくことが予想されます。

では医療従事者の期待感はどう変化したのでしょうか。

Q7.

新型コロナ収束への期待感は変化しましたか。

医療従事者から見る
新型コロナワクチンの期待は大

回答医療従事者

医療従事者から見る新型コロナワクチンの期待は大

前問と同様の質問を医療従事者に行ったところ、一般の方に比べ新型コロナワクチンについて高い期待を抱いていることが分かりました。期待が高まった理由を聞いてみると、ワクチンの接種により重症化を避けられる可能性があり、それにより医療現場が本来の姿に近づくという意見がありました。
他にも海外で既に効果についての報告が上がっていることや、これまでにワクチン以上の対策がなかったことが挙げられました。

感染拡大の抑制だけに関わらず、重症患者の減少という可能性が、医療現場の期待値として表れているのかもしれません。

Q8.

新型コロナワクチンについて、どうやって情報収集をしていますか。

約8割の人がテレビから
ワクチンの情報を得ている

回答一般

新型コロナワクチンについて、どうやって情報収集をしていますか。

約8割の人がテレビでワクチンについて情報収集していると回答しました。
チャンネルを変えながら、放送されている内容が信用できる情報か判断しているという声もあり、そういった比較のしやすさがテレビで情報収集をするメリットになっているのかもしれません。

また、今回テレビで情報収集していると回答した人の内56.9%の人がテレビのみで情報収集しており、情報媒体を跨いでの情報収集はあまり行われていないようです。

「医療従事者」が「一般の方」におススメする情報コンテンツ

500人の医療従事者にワクチンについて一般の方に参考にしてほしい
メディアやサイト、コンテンツを聞いてみました。
その中で複数回上げられたものをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ接種するかしないかは自己判断!
判断材料を揃えられるかがポイント

新型コロナワクチンの接種が医療従事者から徐々にスタートしました。
現時点ではワクチン接種直後の副反応と安全性に対して不安の声が多く、一般の方2,000人の内約半数が「もう少し様子を見て接種したい」と慎重な姿勢を取っています。

また、新型コロナワクチンの接種が開始となったことで、医療従事者は新型コロナウイルス収束へ大きな期待を持っているようです。
一般の方も期待はあるものの、実際接種するまでに時間がかかることや、変異株を気にする意見があり、医療現場より期待感は小さいという結果になりました。

新型コロナワクチンの接種については強制ではなく自己判断となるため、今後国内での効果や実際に起こった副反応についての情報開示が、大きな判断材料になることが予想されます。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2021年3月12日(金)
有効回答:
2,500サンプル
調査対象:
全国20~99歳男女 2,000人
全国20~99歳医療従事者 500人

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