徹底調査サービスの利用頻度が高い人ほど満足度が高い傾向今最も人気のサブスクは?

最近浸透しつつある新しい消費スタイルの一つ「サブスク」について、みなさんはどのくらい知っていますか?
サブスクとは、サブスクリプション(subscription)の略で、製品やサービスを購入するのではなく一定期間の利用に対して代金を支払うものです。わかりやすく言いますと、月額課金や定額制のサービスのことです。

代表的なサブスクサービスとしては、動画配信や音楽配信などが挙げられます。
他にも、自動車や家具・家電、バッグや服などの製品をレンタルするサブスクもあります。変わったサブスクだと、日本各地の家に住み放題のサービスや、提携美容室通い放題など施設利用型もあるようです。

近年、急激に普及してきたサブスク、様々な企業がサブスク型ビジネスに力を入れており、上記のようにまだあまり知られていないサブスクのサービスも多いのではないでしょうか。 そこで、今回は現在最も注目されているサブスクがどういったものか、全国15~69歳の男女2,000名に徹底調査しました。

調査結果

Q1サブスクを知っていますか。

全体の約8割
「サブスク」認知
している

「サブスクを知っていますか。」調査結果

サブスクの認知度は、全体の84.3%と非常に高い結果となりました。
CMなどでも耳にする機会があり、サブスクという言葉は広く知れ渡っているようです。また、半数以上の人が内容も理解しており、身近なサービスだということがわかります。

では、どのようなサービスが特に認知されているのでしょうか。

Q2どんなサブスクのサービスを知っていますか。

エンターテイメントに関係するサービスとして認知されている

「サブスクを利用したことがありますか。」調査結果

動画配信、音楽配信のサブスクが私たちの生活に一番身近な存在となっているようです。代表的な動画配信サービスとしては、NetflixやAmazon Prime、Huluなどがあり、音楽配信サービスだとApple MusicやSpotify、LINE MUSICなどが挙げられます。

また、3番目には電子書籍・コミックが続いており、サブスクがエンターテイメントに関係したサービスとして広く認知されていることが分かります。
最近はドラマの続編を特定の動画配信サービスで限定公開したり、有名なアーティストの曲が自由に聞けるようになったりと、話題性に事欠かないことも認知度に影響しているのかもしれません。

では、サブスクの認知が進んでいる一方で、利用率はどうなっているのでしょうか。

Q3サブスクを利用したことがありますか。

若年層に広がるサブスク利用、
10~20代の4割近くが現在利用している

「サブスクを利用したことがありますか。」調査結果

サブスクの利用経験を聞いてみたところ、一度も利用したことがない人が53%と過半数を占めており、8割の人が認知しているのに対し、利用してる人とは少々ギャップのある結果となりました。

年代別で比較すると、10~20代は40%近くの人がサブスクを利用していると回答した一方、60代の利用率は14.2%と低い結果から、サブスクは若年層により広がっていることがわかります。

Q4直近1年間で、
新しいサブスクを利用しましたか。

サブスク利用者の2人に1人は直近1年以内に新しくサービス利用を開始

「直近1年間で、新しいサブスクを利用しましたか。」調査結果

サブスク利用者に、直近1年以内に新しく利用開始したかを聞いたところ、なんと45.1%の人が利用開始したと回答しました。
サブスクというサービス自体がまだまだ新しく、新サービスが続々と出ていることからも需要の高さが伺えます。

では、急激に活性化するサブスクの中でどのようなサービスが多く利用されているのでしょうか。

Q5現在利用しているサブスクは?

動画配信音楽配信がダントツ人気!

「現在利用しているサブスクは?」調査結果

現在利用しているサブスクサービスは、動画配信と音楽配信が圧倒的な結果となりました。
人気の2つのサブスクを年代別で比較すると、動画配信は20~60代の60%以上が利用しており、60代に限っては75.5%と非常に高い利用率だということがわかりました。

10代のみ、動画配信より音楽配信の利用率が高く、若年層のテレビ離れや音楽に対しての関心の高さが関係していると考えられます。
では、実際にどのくらいの利用料金を毎月支払っているのでしょうか。

Q6サブスクにかける1ヶ月の金額は?

半数以上が月額1,000円未満
低予算で利用している

「サブスクにかける1ヶ月の金額は?」調査結果

半数以上が毎月1,000円未満でサブスクのサービスを利用していると回答しました。
サブスクは定額サービスとなっているため、最初に料金設定がしやすく、低予算でも利用しやすいことが考えられます。また、無料のサブスクを利用している人も11.4%存在しており、初回1ヶ月無料サービスや、アプリをダウンロードするだけで使える漫画配信サービスなどを利用している人も多いのではないでしょうか。

さて、半数以上の人が1,000円未満で一定期間使い放題のサービスを利用していると聞くと、かなり安価なサービスに見えますが、実際に利用している人はお得感を感じているのでしょうか。

Q7サブスクの料金は高い?安い?

適切ではあるものの、もう少しお得感が欲しい

「サブスクの料金は高い?安い?」調査結果

55.4%の人が利用料金は適切と回答しています。
適切~やや高いと感じている人が多く、サービス全体のお得感は少ないようです。
定額で使い放題といった性質上、自由な時間が少ない人にとっては動画視聴や音楽などのエンターテイメントに関するサブスクは持て余してしまうことがあるのかもしれません。

Q8サブスクを活用できているか

満足度は
利用の頻度による

「サブスクを活用できているか」調査結果

7割近い人がサブスクを活用できていると回答しています。
理由を聞いてみると、「毎日使っている」や「様々なジャンルの動画や音楽が体験できる」など利用頻度とサービスの範囲について、多くプラスの意見が見られました。

逆に活用できていない人に理由を聞いてみると「十分にサービスを利用する時間が取れない」や「動画見放題のサービスなのに視聴するジャンルが偏って元が取れている気がしない」などの理由が挙げられました。
前問の金額同様、利用頻度が満足感に大きな影響をもたらしているようです。

Q9サブスクを選ぶ際のポイント

ポイントは
目的サービスの範囲コスパ  のバランス

  • 10代 動画の配信数や、音楽の配信数を見て多いほうを選ぶ。
    同じような内容のものが複数あればそのうちの安いほうを選ぶ。
    動画・音楽
  • 30代 長く利用しても購入するよりお得であること。
    辞めたい時に辞められること。
    生活用品
  • 30代 自分の好きな映画やドラマが見られるかどうか。
    オリジナル作品のクオリティが高いかどうか。
    動画
  • 40代 価格と内容のバランス。
    自分に必要かどうか
    動画・
    ソフトウェア

現在サブスクを利用している人を対象に、サブスクのサービスを選ぶ上で重視しているポイントを聞いてみると、目的を達成できるかを重視しているという意見が上げられました。具体的な目的は利用しているサービスによって異なりますが、動画視聴だと見たいものが網羅できているか、商品の定期購入だと継続して安く買えるかなどが意見としてありました。

またサービスで利用できる範囲と料金が見合っているかを重視しているという意見も多く、利用目的に沿っているか、サービスのボリュームが十分か、コストパフォーマンスが見合っているかの3つの観点からサービスを選ぶ人が多いようです。

Q10今後使いたいサブスク

まだまだ
エンターテイメントについてのサブスクに需要

「今後使いたいサブスク」調査結果

調査を実施した2,000人すべてを対象に、今後使いたいサブスクについて聞いてみると、すでに比較的多くの人が利用している動画・音楽・電子書籍などのエンターテイメントのサブスクが、まだまだ需要が高いことが分かりました。
近年おうち時間の増加に伴い、いかに自宅で過ごす時間を充実させるかが多くの人の課題となっています。サブスクのニーズについてもこういった背景に影響されていると考えられます。

「所有」する時代から、「利用」する時代へと消費ニーズが変化しており、今後ますますサブスク市場は規模を拡大していくことが予想されます。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2021年7月21日(水)
有効回答:
2,000サンプル
調査対象:
全国15~69歳男女

\ この記事をシェアする /

これまでの「自主調査結果」はこちら

infoQでは、様々なアンケートを行っております。

アンケートを通して
あなたの声を聞かせてください。

興味を持った方はぜひ、アンケートサイトinfoQに
登録しませんか?