マイナンバーカード

調査結果 アンケートモニター3,000名に調査

5,000円還元
「マイナポイント」
国民3,000名が選んだ一番人気
キャッシュレス決済サービスとは?

キャッシュレス決済

2019年10月の消費税増税に伴い経済産業省が実施していた「キャッシュレス・消費者還元事業」が2020年6月30日で終了しました。
当初の予算1,786億円を大きく上回り還元総額は3,500億円超の事業となり、事業者のキャッシュレス導入率は全体で約27%から約36%まで増加したようです。また、次のキャッシュレス決済の利用促進施策として、2020年9月より総務省が実施する「マイナポイント事業」の予約が7月より開始しています。

マイナポイントとは?

マイナンバーカードとキャッシュレス決済サービスの紐づけを行い、2020年9月1日から2021年3月31日の期間中にチャージまたはお買い物をすると、キャッシュレス決済を通してポイントが付与されます。ポイント還元の原資として国は2,000億円の予算を計上、先着4,000万人が対象になるようです。

2020年7月より予約・申込開始マイナポイントをもらう方法

2020年9月~2021年3月まで選んだ
キャッシュレス決済サービスで
チャージorお買い物をすると、
ご利用額の25%、最大5,000円分の
ポイントが還元されます。

一番人気の
「キャッシュレス決済サービス」は?

マイナポイント事業についての調査結果

今回の調査では、マイナポイント事業とキャッシュレス化ついて、全国10~60代の男女3,000名に調査しました。
一番人気のキャッシュレス決済サービスは何でしょうか?調査結果をご覧ください。

Q1 「マイナポイント事業」を知っていますか?

「マイナポイント事業」を知っている43.8%、内容は把握していないが聞いたことはある38.6%、知らない17.6%

マイナポイント事業の内容まで
理解しているのは約4割

「マイナポイント事業」を耳にしたことがある人を含めると認知度は82.4%と高い結果となりましたが、内容まで把握している方は半数にも満たない43.8%となりました。
最近、テレビCMでも目にするようになっているため、認知度は上がっていくと思われます。

「キャッシュレス・消費者還元事業」では、対象店舗でキャッシュレス決済を利用するとポイントが還元されるという仕組みでしたが、マイナポイントは5,000円分のポイント還元まで「マイナンバーカードの発行」「マイキーID設定」「キャッシュレス決済申込」など、利用開始までの手順が多く「キャッシュレス・消費者還元事業」の施策と比べてやや複雑に感じます。 しかし実際には10分程度で手続きを完了することができるため、これを機に利用することを検討してみてはいかがでしょうか。

Q2 マイナンバーカードを持っていますか?

マイナンバーカードを持っていない48.5%、持っている33.5%、申請中5.9%、申請する予定12.1%

マイナンバーカードの所持率は
申請中も含めて39.4%

「マイナンバーカードの所持率は33.5%、申請中は5.9%となりました。 2020年1月に総務省より公表されている交付枚数「約1,900万枚」交付率「15.0%」と比較すると、調査対象は異なるものの高い数字となっています。

2016年1月のマイナンバー制度開始以来、マイナンバーカードの普及率はあまり伸びていませんでしたが、特別定額給付金10万円や今回のマイナポイント事業により再び注目され、新たに取得されたり申請している方も多いのではないでしょうか。 現状は、税金の電子申告「e-Tax」やコンビニで住民票などの公的文書が発行できますが、2021年には、健康保険証としての利用もできるようになるなどますます存在感を増していく政策が実施されると思われます。

Q3 「マイナポイント事業」を利用する
予定はありますか?

「マイナポイント事業」を利用する予定、利用する<未申請 22.9%><申請済み 14.3%>、まだわからない 35.5%、利用しない27.2%

マイナンバーカード所持状況別

マイナンバーカード所持状況別「マイナポイント事業」利用予定

マイナポイントの利用意向は
37.2%と少数

約3人に1人がマイナポイントを「利用する」と回答しました。一方で、現時点で「利用しない」と決めている方も27.2%という結果となりました。マイナンバーカードの所持状況別にみると、現在申請中の方は約95%の方が利用意向を示していますが、持っていない人は47.6%の方が「利用しない」と回答しています。

マイナポイント事業を利用する理由

  • は「利用」します。 単純にすごくお得だと思うし、国が発信している事業にアンテナを伸ばし自分で調べ、必要なのか判断していくことをめんどくさがってはいけないな・・・と今回の新型コロナウィルスで学んだ気がします。(20代)
  • 用する。 5000ポイントの価値は限りなく高いため。
    普段だと200円1ポイントなので、それを考えると利用は絶対にしたいと思います。(40代)
  • イナンバーカードは制度が導入されてすぐに発行したが、これまで恩恵らしい恩恵が何もなかったので、ようやくという感じがする。(50代)

マイナポイント事業を利用しない理由

  • 事なマイナンバーをポイント獲得などのレベルで使いたくない。国が管轄する社会保障制度上の処理にメインで使われるべきもの。全国民に資産、収入状況に応じて徴税、サービスを行うために使って欲しいが、全銀行口座等、金融資産口座へのひも付けも国自体が躊躇するようでは、この先、マイナンバーカードの発行は増えることはないと思います。(60代)
  • 府の事業はセキュリティが甘すぎて悪用される不安しかないから。マイナンバーカードの必要性や銀行情報の紐づけなど納得がいかないことばかりなので作らない。(40代)
  • 用しようと思い、スマートフォンから申請したら機種が未対応で、申請手続きを行っている役所等に二度も行かなければならないと問い合わせの際に言われ、面倒だったので利用をやめた(30代)

Q4 どのキャッシュレス決済サービスを
登録する予定ですか?

PayPay 17.6%、WAON 16.2%、クレジッットカード 11.9%、その他 30.6%、検討中 23.7%

1番人気の決済サービスは「PayPay」!

マイナポイント事業を利用する予定の方に尋ねたところ、1位はPayPayという結果になりました。

抽選で100万円相当が当たる!など、大規模なキャンペーンを行っているためお得と感じる方も多いのではないでしょうか。 また2位のWAONでは、2万円のチャージで2,000円がもらえるというキャンペーンを実施中です。 決済サービスは、1度マイナンバーカードと紐づけ登録すると原則変更不可のため、抽選で高額金額を狙うか、確実にもらえる金額を狙うか、他にも各社様々なキャンペーンを行っているようですので、利用している決済サービスを一度比較してみるのもいいかもしれません。

実際、23.7%の検討中と回答されている方は、「ひとつしか決めれないから、一番お得なところを探している」や「5000円以外に一番ポイントがつくキャッシュレス決済を今調べている」と回答されています。

Q5 「マイナポイント事業」に対する意見

  • 意見行政が様々な個人データを管理しやすいように始めたと思えるマイナンバー制度への批判を避けたり、お得感を印象付けようとの「マイナポイント事業」と感じるが、まぁそれに乗っかって単純に¥5,000ゲット出来ると喜ぶ人達は大勢いるようなのでいいのではないでしょうか。
    しかし一人当たり¥5,000をゲットさせるのにどれだけの税金が使われ、最終的にどれだけ国の借金が増えるのかがとても気になる。新型コロナ対策費用も相まって、結果的に消費税を15%に引き上げる時期が早まるのかも。(60代)
  • 意見キャッシュレスを始める人の良いきっかけになると思う。今までキャッシュレスを敬遠していた家族がマイナポイント事業を知りPayPayを始めたので、同じような人もたくさんいると思う(30代)
  • 意見最近マイナポイントという言葉は聞くが詳しくは把握していません。マイナンバーカードは持っていますが、一度も便利だと感じた事はないので、マイナポイントもいかがなものかと思っているのが正直な気持ちです。(40代)
  • 意見参加者が増えると良いですね。 私は申請したり、アプリを入れたり問題なく今のところ手続き出来そうですが還暦の父はなかなか難しそうで面倒だと言っていました。おそらく高齢者の層に使ってもらうことはなかなか考えていないと思いますが、これからの日本を背負う若者が国の事業に沢山参加してくれると良いなと思います。(20代)
  • 意見マイナンバーカードを普及させたいだけなら、運転免許証と一体化させればよかった。 思い付きで次々費用をかけているように思える。 巨額の税金をつかうのだからしっかりした構想をもってはじめるべき。 家計が苦しいのでいただけるものは5000ポイントでもいただきますが。(60代)
  • 意見キャッシュレス決済で、利用金額のいくらかが戻ってくるのは消費者としては嬉しいです。しかし、その前段階であるマイナンバーカードの受け取り方法に融通をきかせないと、浸透していくのは難しいのではないかと思います。(30代)

2025年6月までに、日本のキャッシュレス決済比率を4割程度にする

「キャッシュレス・消費者還元事業」や「マイナポイント事業」など、キャッシュレス化促進事業が活発になっていますが、まだまだ日本のキャッシュレス化は、世界と比較しても低水準と言われています。
国は、2025年に開催される関西万博までに日本のキャッシュレス決済比率40%を目標に掲げており、さらに将来的には世界最高水準の80%を目標としています。

日本のキャッシュレス化が浸透しない理由として、現金を持ち歩いても安全な国であったり、ATMが普及しておりコンビニなどで手軽に現金を引き出せるなど、 現金利用者にとっての不便さがない点が挙げられています。また、日本紙幣は高度な偽造防止技術により海外と比較して偽造紙幣が出回りにくく、事業者側も安心して紙幣を取り扱いができることが事業者側でのキャッシュレス決済の導入率が伸びない理由の一つとしてあるようです。

実際の消費者の声はどうなのか、キャッシュレスの現状とみなさんの意見について見ていきましょう。

Q6 普段、買い物などに利用している
支払い方法をすべて教えてください。

利用している支払い方法は、現金89.9%、クレジットカード73.4%、電子マネー42.9%、QRコード決済34.8%、デビットカード7.6%、その他0.8%

完全なキャッシュレス化は
たったの10.1%!

利用している支払方法を見ると、現金を利用している人は89.9%という結果になり、実質完全なキャッシュレス化となっている人は10.1%ということになります。
近年CMなどでもよく見かけるQRコード決済でも、34.8%の方しか利用しておらず普及率はまだまだ低いのが現状です。マイナポイントを始めとする事業によりどこまでキャッシュレス化が進むのでしょうか。

Q7 一番利用頻度の高い
支払方法は何ですか?

一番利用頻度が高い支払い方法は、現金46.0%、クレジットカード35.5%、電子マネー8.7%、QRコード決済7.4%、デビットカード2.0%、その他0.4%

最もよく利用する支払方法
1位は現金で46%

現金が一番よく利用されているという結果となりました。
キャッシュレス決済が浸透しつつある日本ですが、「現金のみ」の店舗も非常に多く現金を手放せないという方が多いのも頷けます。今後さらにキャッシュレス化が進み、「現金不可」の店舗が増えてくるかもしれませんね。

Q8 キャッシュレス化について
どう思いますか?

キャッシュレス化について、賛成81.1%、反対19.9%

8割以上がキャッシュレス社会に賛成

キャッシュレス化については賛成派の意見が大半を占める結果となりました。現金での支払いよりも、クレジットカードやQR決済サービスを利用することでポイントがもらえたりお得という声が多かったです。また、小銭を持ち歩かなくてもいいなど持ち物が減らせるのもメリットと言えるかもしれません。

反対派の意見としては、セキュリティへの不安や携帯の充電切れ、停電時にキャッシュレス決済ができないという意見もありました。

まとめ

キャッシュレス社会の
メリットデメリット

キャッシュレス社会のメリット

  • ポイントによる還元・特典などがある
  • 現金を持ち運ぶ必要がない
  • 一部のクレジットカードは不正や盗難があった時の保証がある
  • 新型コロナウイルスの影響で、非接触決済のほうが安心できる
  • 個人間での割り勘や支払が楽にできる
  • 履歴や明細で買い物の見える化が可能

キャッシュレス社会のデメリット

  • QR決済サービスの種類が多いが、統一化されてないため使用できない店舗がある
  • 停電・自然災害発生時やキャッシュレス決済時業者のシステム障害などの場合に使用できない
  • スマホの電池が切れると無一文と同じ状態になる
  • お金の大切さの認識が薄くなりそう
  • セキュリティーの穴を突かれて不正利用される恐れがある
  • 手持ち金額がわからなくなるので使い過ぎてしまう恐れがある

キャッシュレス社会になっても
「現金」を利用したいもの

普段の生活は全てキャッシュレスになっても、現金を手渡しするということが重要な時もあります。

  • お小遣い子どもへのお小遣い
  • お年玉お年玉
  • おみくじお賽銭・おみくじ
  • 金魚すくいお祭りの屋台
  • 駄菓子駄菓子
  • 冠婚葬祭冠婚葬祭に
    かかわるお金

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2020年8月1日(土)
有効回答:
3,000サンプル
調査対象:
全国18~69歳男女

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