徹底調査副業の現状を調査!
種類や収入などの実態を
わかりやすく解説
本業を持つ20~50代の男女約3,500名、計7,000人の方を対象に、副業に関する調査を行いました。

本業を持っていても、「少し時間に余裕が出てきた」「収入を増やしたい」などの理由から、副業を検討しているという人もいるのではないでしょうか。 しかし、「どんな副業がいいのか?」「どれくらい稼げるのか?」と分からないことも多いと思います。

そこでinfoQでは、全国の20~50代の男女約3,500人ずつ計7,000人に対し、副業に関するアンケートを行いました。この調査は、本業を持っている方を対象としたものです。
男女別といった観点も交え、「現在行っている副業」「副業で得ている収入」「今の副業を今後も続けたいか」また「副業をしていない人の理由」などについて調査・分析しています。

すでに副業を行っている人も、始めることに迷っている人も、実際に副業している多くの人の意見を知ることで不安を解消したり、自分にとってより良い働き方を見つける参考にできるのではないでしょうか。

調査結果

Q1.副業をしているか

86.8%副業を
していない!

副業が難しい実態

「副業をしているか」調査結果

本業を持つ20~50代の男女、約3,500人ずつ計7,000人へ質問を行いました。

その結果、86.8%とほとんどの人は副業をしていないようです。すでに副業をしている人は、意外と少ないと感じるのではないでしょうか。「最近は副業をする人が増えてきた」と言われていても多くの人は副業をすることが難しい、または魅力を感じていないのかもしれません。
また「副業をしている」と答えた人の男女比は、男性461人:女性463人で男女による差はみられませんでした。

ここで、一言で「副業」と言ってもイメージしずらいかもしれませんので、副業の内容について確認していきたいと思います。以下のようなことが副業として想定されます。

  • 本業以外でパート・アルバイトを行う
  • クラウドソーシングによる業務委託で収入を得る
  • 投資
  • アンケートサイトやポイントサイトでの収入
  • YouTubeなどSNSによる広告収入
  • 販売サイトでの売上による利益

なお、会社員の副業と聞くと、会社の規則で禁止されているといったことをよく耳にします。次項では副業をしていない人には、どういった理由があるのかを見ていきます。

Q2.副業をしていない理由

副業ができない理由、
職場で禁止30.8%
とまだまだ多い

「副業をしていない理由」調査結果

「副業をしていない」と答えた人を対象に、副業をしていない理由を聞いてみました。やはり「職場の規則で禁止されている」が30.8%と2番目に多く、副業が難しい状況の人もいるようです。

しかし、2018年に策定された厚生労働省の副業に関するガイドラインでは、業務に支障が出る場合を除き、副業を認めることが適当としています。また裁判例でも、原則労働者の自由との判断がなされています。これらの影響もあり、近年では企業が副業を認めるケースも増えつつあります。

「時間がない」「本業に支障が出そう」などの余裕がないという回答が多い一方、「方法が分からない」も19.6%と一定数あり、副業をしていない人の中にも副業に対して前向きな回答も見られます。

他には「リスクが心配」という回答がありました。
別の質問で「実際に副業をしている人」を対象にリスクの有無を聞いてみたところ、37.1%の人がリスクがあると回答しており、すべての副業がノーリスクとはいかないようです。

具体的なリスクとしては「体に負担がかかる」「自分の時間が持てない」「会社にバレる」「スキルが伴うまで時間と労力がかかる」などがあげられました。

Q3.現在行っている副業

副業はアンケートサイトや
アルバイトが4割超!

男性では資産運用が人気

「「現在行っている副業」調査結果

こちらは、「副業をしている」と回答した人に複数回答で副業の種類を聞き、男女別に表したものになります。

「アンケートサイトやポイントサイト」が48.7%。「パート・アルバイト」が43.4%となっており、高い割合を占めています。いずれも女性の割合がやや高くなっており、主婦などがすきま時間に行いやすいといった要因が考えられます。

特徴的なのは「資産運用」の項目で、女性14.5%に対し男性40.1%と男女差が大きく出ています。当然ですが株などの資産運用にはリスクが伴います。そもそもの資本力や目的によって、リスクとリターンのどちらを優先させるのかは変わっていきます。個人差はあれど男女のライフスタイルの差が表れた結果となりました。

「アフィリエイト」や「自作のメディアによる広告(SNS等)」の副業は、男性の方が積極的な傾向が見られます。自作のメディアによる広告では男性4.3%、女性1.9%となっており、SNSを使った副業は一般イメージより少ない結果になっているのではないでしょうか。

Q4.副業で得た収入(月額)

副業の44.0%1万円未満。
20万円以上は3.8%という結果

「副業で得た収入(月額)」調査結果

副業をしている人の副業の月収は「1万円未満」が44.0%となっています。次いで「1~3万円」が22.3%と比較的少額の収入が多くの割合を占めています。やはり本業があると、副業に多くの時間や労力を割くのは難しいということでしょう。

先ほどの副業の種類の回答では、アンケートサイト・ポイントサイトを多くの人が利用していました。これらの副業は、少額の収入になることが多いことも結果に影響していると言えそうです。

一方で約30%の人が「3万円以上」と、一定の金額を副業で稼いでいるのが分かります。ただし、副業で「20万円以上」稼ぐという人は約4%と、非常に少なくなっています。その内容を見ていくと、「10~20万円」までは家庭教師・接客サービスなど多様な副業が見られた一方、「20万円以上」になるとほとんどが資産運用や家賃収入という労働ではない副業収入になっていました。

Q5.副業にかける1日の平均時間

継続しやすい副業時間は
30分~2時間!?

「副業にかける1日の平均時間」調査結果

次に副業をしている人を対象に、1日のうち副業に使う時間について質問しました。

「30分~2時間」が4割以上と多くを占めています。本業を持ちながら副業を継続して行うためには、無理のない範囲で副業を行うことが重要ですので、30分~2時間が最も継続して副業をしやすい時間と言えそうです。

一方で3時間以上という長時間の副業も、合計26.6%と意外と多くなっています。副業にかける時間は、体を使う仕事なのか投資などの労働ではないものなのか、副業の種類によっても大きく違ってくるでしょう。

Q6.副業で得た収入の使い道

貯金・貯蓄約6割。
使い方には男女の差もあり

「副業で得た収入の使い道」調査結果

こちらは、副業をしている人に複数回答で副業収入の使い道を聞いて、男女別に表したものになります。「貯金・貯蓄」と答えた人が男女ともに約60%と最も多い結果となっています。本業で得た収入を生活費に、副業の方は貯蓄にということでしょうか。

「日用品の購入」は女性が33.0%で、男性の18.4%と比べ多くなっており、理由としては主婦の家計への支出が考えられます。

「投資」の項目について、先ほど副業の種類でも男性は資産運用が多かったですが、ここでも女性11.4%に比べ、男性36.7%で3倍以上男性の割合が高くなっています。副業で投資をしている人が、そこで得た収入をさらに投資に使っているのでしょう。

他では「趣味・レジャー」が全体で22.2%、「嗜好品の購入」が16.5%、「旅行費」が8.7%と、楽しみのために使うといった回答も、男女ともに一定数見られています。

Q7.副業をはじめたきっかけ

「時間を有意義に使いたい」最多!
一方でコロナの影響も

「副業をはじめたきっかけ」調査結果

副業をしている人に、副業をはじめたきっかけとして近いものを1つ聞いています。

「時間を有意義に使いたい」「時間に余裕ができた」があわせて47.0%となっており、時間の使い方の選択肢として副業を始めた人が多いことが分かります。

「興味がある・楽しそう」と副業そのものに魅力を感じて始めた人も14.8%と3番目に多い理由になっています。自分で選んで主体的に活動できることも副業の大きな魅力となっているようです。

「生活環境が変わった」を選んだ人が14.0%います。ここには様々な意味が含まれるでしょうが、その1つとして新型コロナウィルスの影響も考えられます。

別の質問で、コロナをきっかけに始めた副業がありますか?という質問に29.4%の人が「ある」と答えています。コロナの影響で仕事が変わったり、収入が下がったりと大きな影響が出ている様子が見られます。年齢が若いほど、その傾向が強くなっていました。

Q8.今やっている副業を続けたいか

85.4%が今後も
副業を続けたいと回答!

「今やっている副業を続けたいか」調査結果

こちらは副業をしている人に、今の副業を今後も続けたいか質問した結果です。

「必ず続けていきたい」「どちらかといえば続けていきたい」が合わせて85.4%と多数を占めています。対して、「どちらかといえば続けたくない」「続けたくない」は、合わせてわずか4.0%という結果でした。

続けたいという回答がほとんどだった理由として、「今の副業に満足できている」もしくは「収入面から続けざるを得ない」といったことが想定されます。

副業収入の使い道の質問で、「日用品の購入」が全体で25.8%・「固定費」が11.7%になっており、これら生活費に当たる項目がそれほど高い割合になっていません。このことから、収入面で続けざるを得ないと考えている人は一定数にとどまっていると想定されますので、副業に満足できている人が多いと言えそうです。

ただ、副業なので「そもそも、続けたくない副業はやめている」ということも考えられます。

Q9.今後始めてみたい副業

6割以上の人は
副業を始めることに興味あり!

「今後始めてみたい副業」調査結果

こちらは「副業をしている/していない」に関わらず回答者全員に対し、今後始めてみたい副業について質問した結果を男女別で表したものになります。

また、回答者の65.2%は何かしらの副業を選択しており、「特になし」と回答した人は全体の34.8%にとどまりました。これは多くの人が新たに副業を始めることに興味があることを示しています。
Q1で聞いたとおり、すでに副業をしている人は回答者全体の13.2%ということをふまえると、「副業をしていない」人の内の多くが何かしらの副業を選び、前向きに考えているようです。

副業の種類については、「資産運用」を3割近い人がやってみたいと回答しており、労働ではない収入が人気です。また「アンケートサイトやポイントサイト」「パート・アルバイト」といった比較的始めやすい副業も多くなっています。

「資産運用」では男性が36.9%、女性が24.4%となっています。上記で紹介した現在副業で資産運用をしている人の男女比よりも差が小さくなっているのが分かります。その理由として、投資余力があればやってみたいと考えている女性が多いことが考えられるでしょう。

「自作の物品の販売」「販売サイトやフリマアプリでの販売」で、女性の割合が高くなっています。こちらの理由としては、自宅で内職・制作する時間が取れる主婦や、手先が器用で、自分のスキルを活かした副業をしたいと思っている方が多い、などが考えられます。

副業を取り巻く環境は近年変化してきています。 副業を認める企業は増えつつあり、また副業自体の種類も増えています。 ネットを使ったクラウドソーシング、アフィリエイト、SNSによる広告収入などがその例です。今回の調査では、副業の収入面以外にも、副業をしている人の満足度が高いことも見えてきました。

気になる副業がある方は、少しずつ始めてみるのもいいのではないでしょうか。

調査概要

調査方法:
infoQでwebアンケート実施
調査期間:
2021年11月11日(木)~2021年11月12日(金)
有効回答:
7,000サンプル
調査対象:
本業を持つ全国20~59歳男女

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